#22.[Deep Dungeon] 勇者バロンの手記：私に続くすべての若者へ [ディープダンジョン 魔洞戦紀]

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Published on August 3, 2023 1:44:59 PM ● Video Link: https://www.youtube.com/watch?v=wZCR7KGsGyA

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Deep Dungeon: Madou Senki (1986)

Duration: 6:41

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ディープダンジョン 魔洞戦紀(Deep Dungeon , 1986)：Japanese video games

[Playlist]
Deep Dungeon(ディープダンジョン)：https://www.youtube.com/playlist?list=PLYnPhfZ3IEC3IuC529DHbCVaQIje29LXP

Deep DungeonⅡ(ディープダンジョン 勇士の紋章)：https://www.youtube.com/playlist?list=PLYnPhfZ3IEC0UWkNoaRYaE3K5ewVoDJO4

【勇者バロンの手記：私に続くすべての若者へ】：これは、ダンジョン内で発見された、ある戦士の手記である。
※身に付けていた物から、彼の名はバロンとわかった。彼はペンを握ったまま、絶命していた。
[旅立ち]
　魔王を倒し、エトナ姫の魂を取り戻すため、私は意を決してダンジョン内へ足を踏み入れた。しかし、内部は予想以上に複雑にいりくみ、モンスターは執拗な攻撃をしかけてくる。万一、私が力尽き、倒れてしまった時、私のあとに続く若者のために、これから進んでいく道のりを書き残しておくことにする。私がどのようにダンジョン内で生きのび、そして戦ったか、それを知ることによって、あとに続く者がダンジョン内の探索、およびモンスターとの戦いに少しでも役立ててくれれば、と思う。

[地下へ]
　ドールの街で武器と防具を手に入れた私は、一歩一歩、地下への階段をおりていった。地下は暗黒の世界ではなく、石壁が微かな光を放ち、辛うじて歩けるだけの視界が確保されていた。それが光苔によるものなのか、魔法によるものなのかは私は知らない。分かっているのは、その視界がちょうど３歩分あるということだけだ。私は、東にあったドアを蹴破り、さらに東へと進んだ。
　東へ続く通路を歩いていくと、左手にドアが見えた。冷たいドアの向こうに、何かが潜んでいる気配を感じた。私は勇気を奮い起こしてドアを開け、部屋の中に躍り込んだ。はたして、部屋の中に巨大なナメクジ、ジェルの姿があった。生まれて初めて見る怪物を前にして、戦うか、逃げるか、私は一瞬迷った。が、ここで逃げているようでは、とうてい魔王を倒すことはできない！　私は無意識のうちに剣の柄を握りしめていた。
　なんとかジェルを倒した私は、思わず神に感謝した。部屋を見まわすと、北側と西側に１つずつドアがある以外、別に変ったところはない。私は西側のドアに歩み寄った。やはりドアの向こうに気配を感じ取ったからだ。剣を構えてドアを押すと、なんとそこには一人の戦士の姿があった。彼も私と志を同じくする仲間であった。彼は私に貴重な情報を耳打ちした。「ゴミの山には宝が隠されている。まめに調べてみろ」と･･･。

[悲運]
　ダンジョンの中で眠れぬ一夜を過ごした私は、さらに奥へと進んだ。昨日行きかけた東へ続く通路は、長く単調な道のりだった。しばらく進むと壁にぶち当たって、行き止まりとなってしまった。だがその壁面には、微かに剣で刻まれた文字が読み取れた。「３階には街がある。必ず見つけろ。ルウ」。ルウ！　あの伝説の鎧、盾、剣を国王から授かり、怪物たちに立ち向かっていた勇剣士だ。彼が後に続く者のために、こうしてメッセージを残してくれたのだ。
　慎重に地図を作りながら、複雑なダンジョン内をさまよううちに、私は下への階段を発見した。おそらく、このフロアのほぼ中央に位置しているのではないかと思う。私はおりていきたいという衝動に駆られたが、今はこのフロアの不明な部分を解明しなければ、と心を鎮めた。･･････
　私は今、手の震えを押さえながら、これを書いている。突然、巨大な人食いぐまが現れ、私の頭ほどある前足を振りおろしてきたのだ。私は必死に逃げた。が、頭からはおびただしい量の出血が続いている。薄れていく意識の中に、いま去来するのは、ルウのことだ･･････あれほどの勇剣士が簡単にやられるはずがない･･････伝説の鎧、盾、剣は、その力を発揮しなかったのだろうか･･････ルウは、もう生きていないのか･･････いや、きっと、まだこのダンジョン内のどこかで･･････。

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