『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』開発者インタビュー。クレイトスとアトレウスの冒険の先にあるものとは……? 発売は「最高にイイ時期」に

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2022年にSIE(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)より発売予定の、『ゴッド・オブ・ウォー』シリーズ最新作である、『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』(対応ハードはプレイステーション4、プレイステーション5)。2021年9月10日に配信された番組“PlayStation Showcase 2021”では、最新映像も公開された。

 本記事ではトレイラー発表を受けて、本作のディレクターを務めるエリック・ウィリアム氏と、クリエティブディレクターを務めるコーリー・バルロク氏へのインタビューをお届けしよう。

エリック・ウィリアム

『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』ディレクター

コーリー・バルロク

『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』クリエイティブディレクター

クレイトス、終末の日を迎える?

――いよいよ『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』の最新情報が公開となりました。これまで細かい情報出しはありましたが、ゲーム自体の詳細な内容というのは最初の発表から比較的沈黙期間が長かったように思います。コロナ禍ということもあり、開発が難航していたのでしょうか。

エリック正直、ゲーム開発とはつねに難航するものです。今回はコロナ禍の影響もありまして、チーム全体が開発の在りかたを考える必要があり、そういった面では苦労しました。ただ、通常以上に難航したかというとそうではなく、いつも通りの難航、という感じです。

 準備期間としては2019年よりも前からスタートしていまして、そこからプランを立てている中で、2019年~2020年のあいだにさまさまなプランが崩れたのは手痛い部分でした。ただ、そこからスムーズにリモートでの開発に移行できたのは、さまざまな協力を得られたからです。もっとも難航したのは、モーションキャプチャーでした。過密な現場でモーションキャプチャーをするわけにはいかないですからね。人数を制限した中でのモーションキャプチャーというのは、いちばんの遅れになってしまったかなと感じています。

 あとは、チームとの連携という部分では、影響はあったかもしれません。いままでならばランチを食べながら会話をして、そこから新たな発想が生まれたりすることもありましたが、それがなくなってしまいました。もちろんオンライン会議はしているのでアイデアは出し合ったりするのですが、雑談などがなくなったこともあり、スタッフどうしの精神面などには苦労を掛けたのかなと思います。そんな中でも、チーム一丸となって努力して、より良いゲームを作り上げている最中ですので、まずはトレイラーを発表できて非常にうれしく思います。

――トレイラーの中では、クレイトスたちが新たな戦いに立ち向かう様子が見て取れて、非常にワクワクしました。具体的には、どのようなユーザー体験が待っているのか、教えてください。

エリックワクワクしてくださったのは、狙い通りなので素直にうれしいですね。舞台となるのは凍てつく風が吹き荒ぶミズガルズで、“フィンブルの冬”がテーマとなっているため、前作とは違い、凍った世界で旅をすることになります。トレイラーではオオカミが引っ張るソリに乗って移動するシーンもあったかと思いますが、前作でお見せした舞台とは違った角度から、世界を体感してもらえると思います。また、新たなボスや敵ももちろん登場します。

コーリートレイラーを発表から、すごく反響をいただいてすごくうれしいです。私は前作とは立場が変わり、スタジオ内のクリエイティブディレクションを私が担当し、エリックは本プロジェクト全体をリードしています。エリックと話し合いをすることもありますが、いかにゲームをおもしろくするのか、つねに考えている人間です。今回のトレイラーが好評だったことも、そういったところに要因があると思うので、非常に誇らしく感じています。また、チームとしても2年間家に籠って作業していた人間がほとんどで、僕もそのひとりです。チームとしても、ようやく皆さんにお披露目できてうれしく思っています。できればいち早く発売日の瞬間を迎えたいのですが、残念ながら開発はまだまだ続くので、そうはいきませんが(笑)。

――楽しみにしています! トレイラーでは斧や盾など、前作などにも登場した武具が登場していましたが、新たな武器なども登場するのでしょうか。

エリックはい、もちろん用意しています。また、過去作に登場した武具が登場することもあるでしょう。詳細については、続報をお待ちください。

――わかりました。『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』と、サブタイトルに“ラグナロク”と付いています。北欧神話では“終末の日”という意味もありますが、具体的にはどのような意味合いで名づけられたのでしょうか。

エリックたしかに北欧神話では“終末の日”という意味があるため、今回のサブタイトルに選びました。これ以上は残念ながら今回は語れません。

――また、クレイトスの息子・アトレウスは身長も伸び、比較的大人に近づいたイメージがあります。より成長したアトレウスの活躍が描かれるのでしょうか。

エリックまだ成長途中のアトレウスですが、前作よりも頼りになれる存在です。アトレウスが戦って、クレイトスがフィニッシュしたり、その逆のパターンもありますし、さまざまなシチュエーションで戦ってくれるでしょう。大事にしていることは、ハートフルな冒険が楽しめるという点です。親子ならではの絆でときには頼ったり、親子だからこそあえて突き放したりすることもあるでしょう。なお、過酷な世界で成長したこともあり、前作ほどはクレイトスに文句を言うシーンは少ないでしょう。それでもあると思いますが(笑)。

コーリーそうですよね。子どもといえば、父親には文句も言わず、教えた通りに戦ってくれる、頼りがいのある存在ですからね!

――なるほど(笑)。バトルシーンもトレイラーにありましたが、前作と同様にエキサイティングなバトルが楽しめるという感じ?

エリック基本的には続編ですから、同じです。バトルシステムはよりプレイヤーが自由に戦えるように改良を加えたりしていますが、だいたいは同じと思っていただければと。言い方は悪いですが、シリーズの特徴でもある“暴力的かつ雑味のある戦い”という根っこの部分は変わりません。本作ではさらに敵のパターンなどを調整し、よりアグレッシブな戦いを楽しめます。前作の基本をブラッシュアップした、と思っていただければと。

――では、これまでコーリーさんがディレクターを務めていましたが、今回エリックさんにディレクターが交代となりました。おふたりはシリーズ作品の制作に関わっているそうですが、実際交代となっていかがでしょうか。

コーリーええ、私たちはこれまでの『ゴッド・オブ・ウォー』シリーズ、すべてに関わっています。また、それ以前からいろいろなゲームにもいっしょに関わってきました。以前は僕がアニメーション担当で、エリックはゲームデザイナーとしてゲーム開発に関わっていましたね。クレイトスを作り上げる際には、私はビジュアル面からアプローチしてみたり、エリックはエンジニア的な部分から試みたりするわけですが、結局のところ目指す目標は同じです。

エリッククレイトスらしい活躍と、ファンタジーでありながらも、リアルかつ共感できるストーリーを描くというゴールは同じです。いままでも近しい中でゲームを作り上げてきたので、正直僕がディレクターになっても、あまり感覚的には変わらない印象です。

コーリーユーザーたちには分からないと思いますが、これまでのシリーズ作品でもエリックの発想で導入された要素やシーンはとても多いです。エリック特有のアイディアを出せる人なので、安心して任せられます。むしろ、僕がよく暴走気味になるので、落ち着きのあるエリックによって抑えてもらっているくらいです。

――新ディレクターとなったエリックさんの目指す、『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』の方向性とはどんなものなのでしょうか。

エリック2018年の『ゴッド・オブ・ウォー』の続編なので、姉妹作的に捉えられるのはわかりますが、続編としての統一感がありつつも、本作ならではの違いを楽しんでもらえるように努めています。そして何より大事なのは、ストーリーです。皆さんがファンタジー世界を楽しみながらも、共感できるようなストーリーが展開されますので、ぜひご期待ください。

――きっと答えられないと思いますが、2022年のいつごろ発売に……?

コーリーそれは何も言えないですね(笑)。敢えて言うとすれば、いちばん最高にイイ時期に発売します!

――なるほど、楽しみににしています(笑)。では最後に、日本のファンの方々にメッセージをお願いいたします。

エリック20年前、ロサンゼルスに住んでいたときに、ロサンゼルスにはリトル・トーキョーがあって、日本人街なのでファミ通も売っていたんですよ。よく読んでいたので、今回ファミ通さんにインタビューしていただいて、なんだか不思議な気持ちです。日本語版は、どのようにローカライズされるのか、どんな声優さんの演技になるのか、いまから私たちも楽しみです。ぜひ壮大な世界観に付いてきてください。

コーリー長年、日本のゲームが大好きで遊んできましたし、インスパイアを受けた要素もたくさんあります。『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』の基礎となっているのは、日本のタイトルの数々なんです。そして私たちも、皆さんと同じように、ただ日本のゲームが好きなファンのひとりです。きっと日本のゲームファンの方々にも楽しんでもらえると思うので、ぜひ発売を心待ちにしていてください。

――本日はありがとうございました。

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