VSイラン戦 G
日本代表が強豪イランに1ー2で敗れる...後半終了間際に悪夢のPK弾許す、守田先制も無念の逆転負け
3大会ぶり5度目の優勝を狙う“森保ジャパン”は、準々決勝でイラン代表に1-2で敗れ、8強で無念の敗退。王座奪還は叶わなかった。
前半は28分に3戦ぶり先発の守田英正(28)が先制ゴールを決めると、後半10分に同点に追いつかれてしまう。終盤に向け死闘が続く中、延長戦に突入かと思われたが、後半アディショナルタイムで痛恨のPKを与えてしまい、イランに2点目を奪われた。
過去3度の優勝を誇る難敵を前に、最後は劇的な幕切れで敗戦。日本はベスト8で姿を消した。勝ったイランは準決勝(日本時間8日)でカタール対ウズベキスタンの勝者と対戦する。
序盤から両チームともに激しい当たりでボールを奪い合い、拮抗した展開が続いた。前半13分はイランの7番、ジャハンバフシュ(30)に強烈なミドルシュートを打たれたがバーの上。
日本は前半28分、守田が左サイド中央から前線に縦パスを送ると上田綺世(25)のリターンを受け、自らドリブルでペナルティーエリアに侵入。相手DFを次々と交わして右足を振り抜くと、ボールはキーパーに当たるもゴールネットに吸い込まれ、日本が1-0と先制した。
前半39分、イランの攻撃で板倉滉(27)の裏に抜けたサマン・ゴドス(30)が、浮き球を受けてそのままペナルティーエリアに。強烈なシュートを打たれたが枠外でヒヤリ。43分は左のクロスからゴール前でFWサルダル・アズムン(29)に飛び込まれるが届かず、難を逃れた。その後もイランの猛攻を凌ぎ、前半は1-0で折り返した。
後半は選手交代なしでスタート。立ち上がりロングボールの競り合いで相手に乗り上げた上田にイエロー。6分には左サイド、センターライン付近から久保建英(22)がゴール前へ大きなクロスを入れると、走り込んだ上田がヘディングで合わせたが惜しくもバーの上。
後半10分、鈴木彩艶(21)のゴールキックからイランにボールを奪われると、縦パスを受けたアズムンが裏をかいたパス。板倉の後ろに走ったFWモハマド・モヘビ(25)に狭いコースを決められ、同点に追いつかれた。わずかな隙をつかれ、1-1と試合は振り出しに。
後半18分はロングボールに抜け出したアズムンが、板倉を交わしてシュートを放つとネットに突き刺さったが、オフサイド判定でノーゴール。後半21分、日本は久保と前田大然(26)に代わり、三笘薫(26)、南野拓実(29)がピッチへ。
イラン優勢の展開が続く中、セカンドボールがなかなか奪えず。キーパー鈴木のファインセーブなどで凌ぐも、守る時間が増えていき、左サイドで三笘がドリブルで駆け上がるがチャンスにつながらず。
アディショナルタイムは4分と表示され、後半48分、イランに攻め込まれるとペナルティーエリアでボールを奪いにいった板倉が相手を倒してしまい痛恨のPKを献上。ここでジャハンバフシュにPKを決められ、反撃の時間も少なく、1-2で終了のホイッスルが鳴った。
死闘を終えた森保一監督(55)は「選手もスタッフもいい働きをしてくれたが、監督としてみんなの努力を勝ちに結びつけられなかったのは、責任を感じている」と敗戦を振り返った。「アジア杯は終わってしまったので、W杯に向けてアジア予選を勝ち抜きたい。スタジアムに駆けつけてくれた日本のファンの皆さん、テレビの前で応援してくれた皆さん、本当にありがとうございます。被災地の方を勇気づけることができず、申し訳なかったです」と無念の表情で言葉を残した。
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