【ゆっくり実況】ロマンシング サ・ガ【おてんば娘アイシャのしばり旅】レトロゲーム ロマサガ1
タイトル:ロマンシング サ・ガ(Romancing Sa・Ga)
ジャンル:RPG
発売日:1992年1月28日
対応機種:スーパーファミコン(SFC)
発売元:スクウェア
開発元:スクウェア開発第2部
作品紹介
創造神マルダーによって作られたマルディアスと呼ばれる世界。
人間が世界に生まれてまだ間もない頃、デス、シェラハ、サルーインという三柱の邪神がいた。
この兄弟神たちは恐ろしいモンスターを率いて神々の王エロールと人間たちに戦いを挑み、
激しい戦いの末にデスとシェラハは降参したが、サルーインだけは戦いをやめなかった。
人間の英雄ミルザは、神々の王エロールから与えられた10種の宝石「デステニィストーン」によって
その命と引き換えにサルーインの封印に成功したのであった。
時が経つにつれ邪神の存在は伝承上の存在として語られるのみとなっていったが、邪神はひそかに復活の気配を色濃くしつつあった。
そんな中、運命に導かれし8人の戦士たちがデステニィストーンを巡る戦いに身を投じていくことになる。
本作は、当時の RPG の主流であった自由に動き回れるワールドマップのフィールドではなく、地図上に町やダンジョン等の地名が記載され、目的地の地名を選択して自動で移動する方式が採用されている。世界地図は国ごとに区切られ、地図上に記載される地名を増やすには、自力で移動するよりも、町の住人から情報を得る・その地名が記載されている地図を人や仲間から入手する・船でその場所へ移動するなどの方法が主流となっている。ただし続編に見られるような、世界地図を開いて地域を指定することはできず、海を越えた地域などに行くには、その都度船などの移動手段を用いる必要がある。また、地図には記載されず、特定のイベント中のみ進入可能な場所などもある。また、王城への訪問、王族・貴族との謁見はハードルが高く困難である。
フィールドでの移動は、一部に乗り物などはあるが徒歩が基本で、海を越えた移動などは直接行えない。
また任意のタイミングでシナリオ進行を行えるフリーシナリオシステムを採用した最初の作品である。8人の主人公にそれぞれ物語があり、選んだ主人公によってゲーム開始時の状況が異なる。最終的な目的はどの主人公でも同じだが、ゲームクリアに至るまでの過程をプレイヤーが自由に形成でき、主人公を善人としても悪人としても行動させられるのが特徴であり、中には強盗殺人のような過激な行動も用意されている。また、主人公それぞれにテーマ曲が用意されており、多くの町では主人公のテーマ曲が流れるため、同じ展開になる場面でも違った雰囲気でゲームが楽しめる。
フリーシナリオを実現するため、敵の強さを場所ではなくゲーム内時間(実際には戦闘回数)で調節している。これにより、序盤はどこに行っても弱い敵が現れるが、終盤はどこでも強い敵が現れるようになり、攻略順を固定する必要が無くなった。また、イベントの発生や終了も戦闘回数で設定されており、時間を掛けすぎると手遅れになるイベントもある。時間と共に事態が進行して行く概念は、当時の RPG では珍しかった。
選んだ主人公によってイベントも変われば会話の内容も変わるというシナリオの作りこみは、発売当時としてはかなりユーザーを沸かせたものだった。些細な呼びかけにも各主人公 8通りの台詞が用意されている。ただし、ロムカセットの記憶容量節約のため、台詞を共有することも多く、一部を共有したために台詞回しがおかしくなっている場面もある(女性主人公が男言葉を話すなど、逆も然り)。これは一部の地名やアイテムなども同様で、容量節約のため名前を本来の設定と変えた例もある。また、河津秋敏によると元々本作でフリーシナリオを導入するきっかけとなったのは、こういった会話のパターンを増やして楽しむ事から始まったという。