『ブレイブリーデフォルト2』開発者インタビュー。プレイヤーアンケートをもとに、ネタバレ全開で答えてもらいました!
スクウェア・エニックスより、2021年2月26日に発売されたNintendo Switch用ソフト『ブレイブリーデフォルトII』(以下、『BDII』)。
『ブレイブリー』シリーズの久しぶりの家庭用ゲーム機向け新作として発売された同作は、4つのクリスタルを巡る壮大な冒険や、ターンの貯蓄と前借りを行える“ブレイブ&デフォルト”システムが特徴のバトル、サウンドクリエイターRevo氏が手掛けた珠玉の楽曲などが好評を博し、発売から約半年で、全世界出荷本数は95万本を記録。そして2021年9月3日にはPC(Steam)版の配信もスタートし、ミリオンセールスも間近というところだ。
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ファミ通.comでは、2021年7月21日~29日に、同作のユーザーアンケートを実施。今回はその結果をもとに、『BDII』を生み出したスクウェア・エニックスの浅野智也氏、高橋真志氏、生島直樹氏の3人にインタビューを実施。キャラクターやストーリーなど、ユーザーの気になることについて詳しくうかがった。
ちなみに、インタビューにはネタバレが満載なので、本作をクリアーしていない方は要注意! ゲームを最後までプレイしてから読み進めるようにしてほしい。
浅野智也氏(あさの ともや)
スクウェア・エニックス 企画・プロデュース
高橋真志氏(たかはし まさし)
スクウェア・エニックス プロデューサー
※高橋氏の“高”の字は、正しくは“はしごだか”です。
生島直樹氏(いくしま なおき)
スクウェア・エニックス アートディレクター
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”王道のRPG“に立ち返って練りに練ったキャラクターと物語
――『BDII』の発売から約半年が経ちました。2021年9月3日にSteam版も配信となりましたが、現在の率直なお気持ちを教えてください。
高橋今年の2月に、Revoさん(サウンドクリエイター。音楽プロジェクトSound Horizon、Linked Horizonの主宰で、本作の楽曲を担当)といっしょにファミ通さんのインタビューを受けたときは、『BDII』がどのように受け入れてもらえるのか、期待もありましたが、どちらかと言うと不安な気持ちが大きかったかもしれません。それから発売を迎えて半年が経ちまして、出荷+ダウンロードが全世界で95万本を超えまして、今作も多くの方に遊んでもらえてホッとしています。
――新たに配信されたSteam版を入れると、100万本に届きそうですね!
高橋Steam版発売が先かな? 100万本到達が先かな? と見守っていました。これもひとえに、応援してくださっているファンの皆さんのおかげです。ファミ通.comさんで実施していただいた今回のアンケートも、『ブレイブリー』愛にあふれた熱いコメントが多くてうれしかったですね。
――生島さんは、『ブレイブリー』シリーズでメインキャラクターデザインを手掛けるのは今作が初でしたが、新作を送り出したいま、どのようなお気持ちでしょうか。
生島僕は『フォーザ・シークウェル』、『ブレイブリーセカンド』と携わらせていただいた後、シリーズのファンとして新作が生まれるのを待ち望んでいました。本作で憧れの『ブレイブリー』シリーズのメインアートを担当できたのが、何よりもうれしかったです。メインキャラクターだけではなく、すべてのジョブイラストや、アスタリスク所持者のイラストまで描けたので、こんなにうれしいことはありません。気は早いですが、シリーズが続く限り全力投球で担当したいと燃えています。
――そういえば、生島さんは『ブレイブリーデフォルト』がお好きで浅野チームに加わったとお聞きしたことがあります。
生島以前は別のゲームメーカーで、いろいろなテイストのRPGをたくさん作っていたのですが、ある時期から、自分は王道でデフォルメのRPGがいちばん好きなことに気づいて、「自分でも生み出していきたい」と思ったんですね。その矢先に『光の4戦士 -ファイナルファンタジー外伝-』や『ブレイブリーデフォルト』が発売されて、「まさにこういう方向性のものが作りたかった!」と悔しい思いをしたんです。それから当時勤めていた会社を辞めて、シリコンスタジオ(『ブレイブリーデフォルト』、『ブレイブリーセカンド』の開発を担当)のドアを叩きにいきました。僕に『ブレイブリー』を作らせてくださいって。