46.[Forget me not, Palette] scene 0, last scene~ENDING [Forget me not -パレット-]

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Published on January 31, 2022 8:06:07 AM ● Video Link: https://www.youtube.com/watch?v=aAtK2AdWwsk

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Forget-Me-Not (2011)

Duration: 32:30

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Forget me not, Palette(パレット , 2001)：Japanese video games
Original writer：西田好孝(Yoshitaka Nishida)

[Playlist]
Palette(2001)：https://www.youtube.com/playlist?list=PLYnPhfZ3IEC0WfJ-r_lG7KYeKW9z5AXz4

[CAST]
B.D：神田理恵(Rie Kanda)
シアノス・Ｂ・シアン：安井邦彦(Kunihiko Yasui)
黒い帽子の男（ベクター）：宗矢樹頼(Shigenori Souya)
赤いシルエットの女：山口由里子(Yuriko Yamaguchi)

【記憶の迷路】
[カウンセリング再開]：(0:00)
１．光のない孤独の日々(1:08)：そう思っていた少女(B.D)の心に、彼女の中のもう一つの人格が問いかけてくる。
“君は、決して１人なんかじゃない”
“君はとても大切な記憶を心の奥にしまい込んでいる”

[scene 0 ひかり]：(2:04)。少女(B.D)の心の奥深くにしまい込まれていた最も古い記憶（彼女の母親が呼び覚まそうとした大事な記憶。現実に耐え得る心を育てる為に必要な記憶）。もう一つの人格の誘導によって、少女(B.D)はその記憶に辿り着いた。
１．母の願い：母は、子の顔を見る度にいつも願っていた。世界から犯罪がなくなる日が来ることを。だがこれ以上、彼女はそれを待つことはできなかった。
２．私たちが作り上げなければならない理想の世界：胸を張って我が子を迎える事の出来る世界。母には、強い決意があった。
３．例え、誰かを犠牲にするとしても？：その父の問いに、母は明言を避けた。
４．ひかり：少女(B.D)が見た光。そこには、父と母の喜ぶ顔が並んでいた。「私は、１人なんかじゃない」。彼女はそのことを思い出した。

[記憶の断片]：「シアノス・Ｂ・シアンの断片」を取り戻した(5:11)。
※シアノス・Ｂ・シアン：少女(B.D)が好きだったTVドラマの主人公。

[カウンセリング終了]：(6:11)

【シアンの診療所（森の中の廃屋）】
[ごっこ遊び]：(8:35)。少女(B.D)の母親は、娘の中にあるもう一つの人格「シアン」を呼び覚まし、娘の記憶の封印を解こうとしていた。現実に耐え得る心が育つまで。
※１．ごっこ遊び：幼い頃、ドラマの中の主人公シアンに憧れていた少女(B.D)は、ドラマを真似て、よく「シアンごっこ」をしていた。
※２．精神科医シアンとは：崩壊しかけたB.Dの精神を守る為に生まれた、彼女のもう一つの人格（彼女の保護者的な人格）。「シアン」誕生の兆しは、少女(B.D)がある晩に見た夢の中に現れ、時間の経過と共に、二つ目の人格として彼女の心の中に作り上げられていった。
※３．１年と３ヶ月：あの夜の出来事（事件）から経過した年月。

【記憶の迷路】
[last scene パレット]：(14:09)

【森の中の廃屋】
[EPILOGUE]：逃亡(26:21)

[ENDING]：本当の始まり(28:08)

【DATA】
[scene]：B.D（少女）の封印された記憶。記憶には題名と番号が付けられており、古い記憶に付けられた番号は小さく、新しい記憶に付けられた番号は大きい。
０．ひかり：少女(B.D)の心の奥深くにしまい込まれていた最も古い記憶（彼女の母親が呼び覚まそうとした大事な記憶。現実に耐え得る心を育てる為に必要な記憶）。もう一つの人格の誘導によって、少女(B.D)はその記憶に辿り着いた。
１）母の願い：母は、子の顔を見る度にいつも願っていた。世界から犯罪がなくなる日が来ることを。だがこれ以上、彼女はそれを待つことはできなかった。
２）私たちが作り上げなければならない理想の世界：胸を張って我が子を迎える事の出来る世界。母には、強い決意があった。
３）例え、誰かを犠牲にするとしても？：その父の問いに、母は明言を避けた。
４）ひかり：少女(B.D)が見た光。そこには、父と母の喜ぶ顔が並んでいた。「私は、１人なんかじゃない」。彼女はそのことを思い出した。
１．起点の罪
２．窓の無い部屋
３．消えない傷跡
４．彼方へと続く道
５．停留所の少女
６．赤いポスト
７．夕暮れの門
８．図書館
９．セントラル・ニュース
10．屋根裏部屋
11．遺物
12．きしむ、風音
13．廃屋
14．小箱
15．市場
16．赤い果物
17．食卓の風景
18．２人ーA
19．市場の帰り道
20．ショーウインドウ
21．家族の偶像
22．残像
23．届かぬ想い
24．夢を見た（仮）：欠番
25．夜、１人きりの夜
26．セントラル・ニュース
27．残されたモノ
28．麦わら帽子
29．早朝の門
30．光と群衆
31．絵空事
32．壁の言葉
33．贖罪
34．白い世界
35．彼方から続く道
36．雨
37．夜風
38．月
39．約束の地へ
40．調印
41．ある夏の午後
42．マシルト・クリムの墓：B.Dの封印されたゼブル移住前の記憶は、このscene 42まで。
43．落陽
44．赤いシルエット
45．レンガの塔
46．見えない壁
47．ランプのある部屋
48．嘘と欺瞞
49．キャンドルライト
50．２人ーB
51．キッチン
52．パウダー
53．小さな憧れ
54．クローゼットの中の昨日
55．ゼブルの門
56．書庫
57．禁じられた部屋
58．ぬくもり
59．解き放たれた者
60．始まりの赤
61．廊下
62．２人の声、扉の向こう
63．静寂
64．終わりの赤
last scene．パレット

[記憶の断片]：B.D（少女）の心の奥深くに封印された、コード化されていない記憶の断片。
１．ナイフ
２．罪の遺産
３．ビデオ１
４．ビデオ２
５．赤いシルエット
６．新聞
７．黒い帽子
８．猫
９．壁の傷
10．麦わら帽子
11．墓碑
12．月
13．木の束
14．ドレス
15．告知
16．書類
17．禁書

[クロム・ベクター]：「罪の遺産」の著者。ベクターとその妻の間には娘が一人いる。
１．罪の遺産：犯罪者とその家族に関するドキュメントと称し、虚実織り交ぜられた本（実際の調査報告書を基に作られている）。
　著者（たち）は、犯罪者の家族に対する差別を無くすべく、全ての家族における犯罪者発生率をゼロと記した（部分的に事実は隠蔽されている）。
※著者からの問いかけ：“侵略と破壊、そして殺戮。それは人類の歴史そのものである”。彼はこの前提を元に、次の二つの問いを読者へ投げかけた。
問１．親から子へ、罪は受け継がれるのか？：或いは受け継がれないのか。罪の継承が事実であるならば、その原因とは？
問２．罪は人類の遺産たる存在なのか？：或いはそうでないのか？（換言すれば、人類は罪（負の継承）を絶つことは可能なのか）
※１．「罪の遺産」を刊行した目的：マスメディアを使った犯罪抑止実験の一つ。
※２．“罪とは一体、何から何へ伝わるものだろうか（罪を伝える「媒介者(Vector)」とは、いったい何なのか）”。「罪の遺産」に対する世間の反響を目にしたベクターは、完全に答えを見失っていた。
２．ゼブル計画の提唱者：薬物（大陸南部のラッサに生育する植物の根を原料とする）により幼児（B.D）の記憶を緩やかに奪い、新たな人生を与える。犯罪者が二次的犯罪者（犯罪の継承、及び伝染）を生み出す社会を一掃する為に、ベクター夫妻により提唱された。
※１．ゼブル計画：「新都市建設計画」を笠に、政府がある組織と極秘裏に推進してきた計画。犯罪抑止実験の一つで、増加し続ける犯罪発生率に歯止めをかけるべく立てられたある一つの仮説を基に、この計画は実行された。
※２．ゼブル：政府推進の「新都市建設計画」に基づいて、国境付近の「ゼブル地区」に建設された新しい街（だが実態は、ゼブル計画の為に用意された実験場）。新都市への移住に関し、制限は特に設けられてはいないが、戦災孤児、難民等、特定の居住区画を保有していない者たちが優先して居住権を得られる（無論、最優先されるのは犯罪者の子供(B.D)である）。
※３．計画の基礎となる仮説：外部からの影響を必要以上に受ける幼児期において、何らかの形で犯罪に関わった者は、そうでない人間に比べて精神的に不安定になる。つまり、犯罪者の子供は同様に犯罪者となるリスクを持っている。
　故に、犯罪の発生率を減少させる為には、犯罪者そのものではなく、その子供であるB.Dに対する策（「罪の遺産」の継承を絶つ）が必要だとした。
※４．罪の遺産の編纂（若しくは刊行）とほぼ同時期に、ゼブル計画は密かに実行に移された。
３．Born of Disorder（無秩序から生まれでた者）：略称“B.D”。将来、犯罪者となる可能性があると見做された子供たちの呼称。ベクターは幼少時に家族を殺害された経験を持つ、所謂、B.Dであった。
４．殺人者ベクター：ある晴れた日の自宅の庭。ある男から手渡された調査報告書の中に、ベクターは、かつて自分の家族を殺害した男、マシルト・クリムの名を見つけた。ベクターは、出所したマシルトが街に戻っていた事を知ると、マシルトを含む彼の家族全て（マシルトの次女、カナリアを除く）を殺害した。
※１．ベクターのこの行動は、自著「罪の遺産」の中でも読者に向けて問いかけていた、「親から子への罪の継承」を証明し、凶悪犯罪への国民の関心を望まぬ形（彼は、犯罪者の家族に対する偏見を取り除こうとしていた）で高めてしまう。
※２．マシルト一家殺害の動機は不明。
５．死刑囚ベクター：ベクターの娘が新都市ゼブルへ移民する（ゼブル計画の被験者となる）事を条件に、彼は死刑を免れた。だが、獄中で自問自答するベクターは、ある答えに至る。
６．脱獄囚ベクター：彼が罪を犯したことにより、娘もまた、B.Dになってしまった。我が子を殺す為（親から子へ継承される罪の糸を断つ為）に、ベクターは脱獄を試みた。
７．我々があの娘(B.D)に残すべきものは：彼はそのことに気付き、結局、我が子を殺す事ができなかった。

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