#55.[Planet Laika] July(Part 2):さわやかな風の7月 [プラネットライカ]

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Planet Laika(プラネットライカ , 1999):Japanese video games
writer & director:木村央志(Nakaji Kimura)

[playlist]
Planet Laika:https://www.youtube.com/playlist?list=PLYnPhfZ3IEC0gVoIAvFp_S1veJosDqw1C

【夢】:ホテル「13号監房」で眠るライカの夢に現れた昔の記憶(恐らく3年分の記憶)。何故かライカの夢とコスマスの夢はつながっていた(コスマスは眠りにつくと、別人格のダミアヌスが現れる)。

※1.4月(April)と10月(October)だけ夢には現れない。ライカと同じく火星調査隊隊員であったエイプリルと調査隊の指揮官であるオクトーバー司令官は、ライカの人格統合へ果たした役割は非常に大きい。

※2.ライカの脳の腫瘍(双子の兄弟のフェニックス)について、ライカの父と話し合っていた医者の名が「オクトーバー」だった。腫瘍は摘出不可能な脳の深部にあり、結局取り除かれることはなかった。

1年目(First year)
[12月の記憶]:予感に満ちた優しい12月。母タニアに手を引かれ、バスから降りるライカ。それを迎える赤ら顔のウラジミールと、暗い目をした少年セルゲイ。

[2月の記憶]:なにもかもが凍える2月。ライカは全身濡れていて、地下室で寒さに震えている。階段の上からセルゲイの声がする。セルゲイは熱せられた真っ赤な火かき棒を手にし、ライカに押し当てる。ライカは気を失った。

[8月の記憶]:寝付けない8月の夜のこと。喚きながら暴れ、色々なものを壊しているウラジミール。テーブルの脇にしゃがみ込むタニアの顔には、殴られた時にできた青いあざがある。キッチンでは、フライパンやなべがぶつかり合う音が続く。

2年目(Second year)
[6月の記憶]:深く長い悲しみの6月。昼間。キッチンで独り考え事をするタニア。何やら呟いている。

※ダミアヌス(コスマス)の云うあれから一年近く経ったとは、恐らくタニアが身籠っていた子(ミーシャ)が、ウラジミールによって死産させられてから一年経過したという意味。

[9月の記憶]:9月、報われる季節。静まり返った夜のキッチンで、ライカとタニアは秘かに何かを話し合っている。

※タニアとライカの計画はこの時始まった。

3年目(third year)
[1月の記憶]:おごそかなる始まりの1月。見知らぬ家。頭から血を流している老人が、うつ伏せになって倒れている。彼は死んでいる。椅子やスタンドは倒れ、部屋は強盗が入ったあとの様に荒らされている。

※悪ふざけの果てに起こした強盗殺人。老人宅に押し入り、直接手を下したのはセルゲイの仲間たちであり、その時セルゲイは家の外で待っていた。彼は、このような事になるとは予想していなかったことだろう。

[3月の記憶]:3月、命が芽吹く春。夜を染める真っ赤な炎。火事に慌てるウラジミールが、何かを叫んでいる。

※タニアとライカは馬屋に火を放ち、ウラジミールが愛していた馬ごと焼き払った。そして、父の馬を嫌っていたセルゲイにその罪を押し付けた。

[5月の記憶]:5月、光のおとずれ。セルゲイの部屋のクロゼットの前にいるライカとタニア。どこか変な様子のふたりはクロゼットを開く。

※タニアとライカは、セルゲイのクロゼットから着衣を手に取ると、予め強盗殺人の犯行現場から盗み取っていた血まみれの火かき棒と共に棄てた。

[7月の記憶]:さわやかな風の7月。風が心地よい朝、ウラジミールはキッチンでしゃがみこんでいる。顔色は土気色で苦しそうな様子。今にも死にそうな状態だった。

※タニアとライカは、酒好きだったウラジミールを安酒で衰弱死させる計画を立て、工場から盗み出した「ひどいシロモノ」が入っているびんをライカに渡し、ウラジミールに飲ませていた。

[11月の記憶]:冷たい霧に閉ざされた11月。朝、ふたりの警察官がやってきて、激しくドアをノックする。後ろ手に手錠を掛けられ連行されるセルゲイの姿は、霧の向こうへと消えて行く。

【ライカの中の3つの人格】:彼らはライカの緩衝材として機能し、心を殺したライカの目となり耳となっていた。ライカにとって心を殺し、3つの人格に身を委ねる事は、あまりにも理不尽で受け入れがたい「現実」を生きるための最良の術であった。

[ヨランダ]:母タニアの自殺を目撃した(ライカの憎しみの原点)ことを機に、表へ現れた女性の人格。

(己の声):自惚れ屋で孤独なヨランダは、かわいそうなタニアの話し相手、壊れそうな(ライカの)心の後見人。

[スペーサー]:他の二つの人格の監視役であるスペーサーは、図書館の本の中から現れ、いつの間にかライカの中に住み着いたという。勉強熱心なスペーサーがいたからこそ、ライカは宇宙飛行士になれた。彼がアーネストから妹のミーシャを取り上げたのは、ミーシャの人格がひとり歩きしないようにするため。故に、別人格のアーネストから恨まれている。

(己の声):自分を買い被り、出過ぎた真似が得意なスペーサーは、他の人格とライカにとっての司令塔。

[アーネスト]:生まれて来るはずだった妹のミーシャをウラジミールとセルゲイの暴力から守るために現れた人格。アーネストの中では、ミーシャは生まれたことになっている。

(己の声):妹のミーシャを守ると誓ったアーネスト。しかし、恐怖心に敗北し、ミーシャを死なせてしまう。正直者で嘘の付けない彼は、誓いを破った自分が許せなかった。

[ライカの犯した罪]:ライカの死んだ心に宿る3つの人格が犯した罪。これはガリルの指摘である。だがこの指摘には、ライカの過去の記憶と矛盾する点がある。何故なら、計画を立て、実行したのは母タニアであり、ライカは共犯者ではあるものの、それを手伝ったに過ぎないからだ。
 過去の記憶が真(まこと)であるならば、彼らは何故タニアの代わりに罪を背負わされているのか。それは、母タニアを救うことができなかったというライカの罪悪感が、彼らに罪を背負わせているから。それによって、母タニアと罪を切り離すことができ、ライカ自身は母を救えなかった罪悪感から救われた。
 ライカの中に宿る3つの人格は、母タニアの負の側面とライカの罪悪感から構成されている。

(ヨランダの罪):タニアを憐れんだ「彼女」は、酒好きだったウラジミールを安酒で衰弱死させる計画を立てる。工場から盗み出した「ひどいシロモノ」をウラジミールに飲ませて衰弱させた。しかし、彼が死ぬ前にタニアは自殺してしまう。

(スペーサーの罪):セルゲイを強盗殺人の犯人に仕立て上げた。強盗殺人の犯行現場から血まみれの火かき棒を持ち去り、その後セルゲイの着衣と共に捨てた。

(アーネストの罪):馬屋に火を放ち、ウラジミールが大切にしていた馬を焼き殺した。その罪を父の馬を嫌っていたセルゲイに押し付けた。

【過去の記憶】:封印されてきた記憶。ライカとタニアの復讐の歴史。二人は何かを企んでいた。しかし、ライカは何も覚えていない。ライカの記憶は、家族3人(亡くした父、母タニア、ライカ)で過ごした最後のクリスマスのみ。
[断片1]:薄暗い部屋の中。母タニアはライカの手を取って、何かのびんを渡している。びんには酒のようなものが入っている。

[断片2]:月明りで照らされた馬小屋を見ているライカとタニア。

[断片3]:ライカとタニアはセルゲイの部屋のクロゼットの扉を開け、タニアはセルゲイのシャツを手に取る。

[家族の記憶]
(父の記憶):ライカが幼い頃、この世を去った父に関する断片的な記憶。ライカが手術で助かる見込みはあるのかと医者に質問をする父。クリスマスプレゼントの「ロケットのおもちゃ」を父が用意してくれたという母の話。

(母の記憶):優しい母タニア。新しい夫ウラジミールに虐め抜かれて以来、タニアの性格は変わり、塞ぎ込むようになる。限界を超えたタニアは、バスルームで自殺を図った(母の死はライカの憎しみの原点)。

(ウラジミールの記憶):ライカの義父。タニアと再婚する前、妻に先立たれたウラジミールは、一人息子のセルゲイを養っていた。
 ライカとタニアを虐め抜き、また、タニアが子(ミーシャ)を身籠った事を知ると、もう子供はいらないと考えていた彼は、医者にこっそり話を付け、死産させた。

(セルゲイの記憶):ライカの義兄。ライカを虐めていた。

[ライカの憎しみの原点]:誰も救うことが出来なかった、非力で臆病者の自分への憎しみ。バスルームで自殺した母タニアをライカは目撃してしまう。その時に初めて別人格のヨランダが表に現れた。

【フェニックス】:ライカの脳にできた「腫瘍(分離された完全なる善)」であり、ライカの双子の兄弟。ホワイトイーグルからシークレットパワーを授けられたのは、「善なるライカ」であるフェニックスだった。
[善なるライカ]:ライカから切り離された幼き頃の記憶(「暖かい親からの愛情」や「自己肯定感」)。残酷な現実を目の当たりにしたライカは、自らそれを切り離した。
 苦しみ全てを引き受け、親からの愛を拒絶したのはライカ自身であり、フェニックスによるものではない。ライカの存在を殺したのはフェニックスではなく、「ライカ本人(悪なるライカ)」だった。彼は、「善なるライカ(フェニックス)」を自ら分離してそれを成し遂げた。

[それでも大事だった過去の記憶]:ライカは、家族3人(亡くした父、母タニア、ライカ)で過ごした最後のクリスマスの記憶をフェニックスに譲ることはなかった。そして、これが唯一過去の自分と繋がる(人格統合を成す)最後の手がかりとなるのであった。

[輝かしい過去の影]:自らをフェニックスの身代わりとしたライカは、苦難の現実に耐え続け、遂には自分をも殺し闇へと遠ざけた(その時に生まれたのが、彼の緩衝材となる3つの人格。ライカの心は虚ろな憎しみの器となり、ただ肉体のみを持つ存在となった)。
 ライカは肉体を持ち、皆に姿を見られながら、誰からも知られてはいない。母タニアから愛されたのは、ライカではなくフェニックスであり、そう仕向けたのはライカ自身だった。彼は、素晴らしい過去の記憶を残酷な現実によって汚される事を恐れた。

[体と心]:フェニックスにとって体とは、人の形を成さない「腫瘍(切り離された過去)」の事であり「ライカ(本体。憎しみの器)」の事。ライカにとって心とは、闇へ遠ざけた「自身の心(主人格となるはずだったライカ)」の事であり「フェニックス(善なるライカ)」の事。フェニックスにとって体こそ「死の動機」であり、ライカにとっては心こそ「死の動機」である。
 「エレミヤ」であるライカとフェニックスは互いにとって、死の世界に降りて統合しなければならない半身(マコトの双子)である。
※マコトの双子:ひとりは「身体」、あとひとりは「心」として存在している(エレミヤの予言より)。

[悪と善]:フェニックスとは、ライカから分離された「善なるライカ(過去の記憶)」であり「完全なる善(遺棄された人格)」の事。そして、フェニックスを切り離したライカに残るのは、「悪なるライカ(憎しみの器)」であり「完全なる悪(3つの人格)」。無垢なるフェニックスにとって、「悪」こそ「死の動機」であり、憎しみの器となったライカにとって、「善」こそ「死の動機」である。
 「エレミヤ」であるライカとフェニックスは、互いにとって、死の世界に降りて統合しなければならない半身(マコトの双子)である。
※世界の再生:完全なる善と、完全なる悪、このふたつが出会うときに世界が再生される(エレミヤの予言より)。

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