NHK | 【コンゴ閣僚が語る】アフリカ諸国がロシアを「非難しない」理由とは? NATOはウクライナ支援継続を表明する一方で、一線を画すグローバル・サウス|キャッチ!世界のトップニュース
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イスラエル・パレスチナ情勢に世界的な関心が高まるなか、NATO=北大西洋条約機構の本部を訪れたウクライナのゼレンスキー大統領は、本格的な冬が近づくなか、防空システムのいっそうの強化が不可欠だと訴えました。
NATOはウクライナの防衛力の強化を進めるため支援を続けていますが、そうした欧米の姿勢とは一線を画しているのが、グローバル・サウスと呼ばれるアフリカなどの途上国や新興国の一部の国々です。
このうちコンゴ共和国も、国連総会でのロシア非難の決議案では棄権するなど「中立」を掲げています。
その理由などについて、日本を訪れているコンゴの閣僚、サスヌゲソ氏に、別府キャスターがインタビューしました。
Q.ウクライナの問題は多くの人々の関心を集めています。特に食料輸出では大きな損害が出ていますが、コンゴで影響は感じますか?
A.ロシア・ウクライナ危機は世界中に影響を及ぼしています。コンゴも、他の国と同じようにインフレに苦しみ、特に食料品の高騰は問題です。政府も経済的・社会的な対策措置を講じています。インフレを抑制し、最も弱い立場にいる人々が大きな影響を受けないように取り組んでいます。
Q.コンゴは国連総会で、ロシアを非難する決議案への投票を棄権することを選びました。なぜですか?
A.まず理解していただきたいのですが、コンゴはAU=アフリカ連合の加盟国です。そしてその公式の立場は「中立」です。紛争状況にある2つの当事者仲裁をする場合、片方に肩入れはできないと考えています。そのような枠組みの中で、コンゴはAUのもと、セネガル・ザンビア・エジプト・南アフリカの首脳などと共に、ウクライナとロシアを訪問しました。
Q.ロシアがウクライナを侵略したとは言えませんか?
A.アフリカではそう見ていません。あまりにもはっきりした立場を取ると、両者を仲裁することができません。
Q.最近、ニジェールなど(フランスの旧植民地だった)フランス語圏の国々に起きたことをどうみていますか?軍事クーデターのドミノ倒しが起こっているようにも見えます。
A.コンゴはフランス語圏の国であり、私たちはそれらの異なる国々で起きた軍事クーデターを注視してきました。それぞれの国内事情があると考えています。ニジェール・ブルキナファソ・マリでクーデターが同じ原因で起きたとは思いません。
私たちが望んでいるのは、それぞれの国における、できるだけ早い秩序の回復と発展です。
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【出演者】 別府正一郎キャスター
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