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「かくれんぼしようよ！」
放課後は決まって皆で遊ぶ予定を立てていた。場所は少し狭い公園。
鬼ごっこ辺りは余裕だが、球技をするには狭くて危ない。そんな広さだ。

今日はかくれんぼらしい。今回集まった人数は8人、いつもより少し多く集まった。

いつも通り、少し分け方を考えた後に、結局ジャンケンで決める事になった。

僕は逃げ側になった。
特に秘策を考えている訳では無かったので、どうにか見つかりにくい場所を模索する。

少々探った後に、公園の端の草むら辺りに丁度いい窪みがあるのを見つけた。
もう時間が無い。『ご〜、よ〜ん、さ〜ん』とカウントダウンが遠くから微かに届く。

「もーいーかーい！」
今度はしっかりと聞こえた。タイムアップの音だ。
私の隠れ方は完璧に違いないと、完全に運だが、自信と強い自己肯定感に溢れていた。

「もーいーよー！」
同じく遠くからだが、応える声が聞こえた。
返事は鬼の足音だった。

1分も経たないうちに2人程見つかったようで、遠くからはワイワイと楽しげな声が聞こえる。

その声を聞いていると、だんだんと鬼が接近してきていることに気付いた。
楽しげな声は私に近付いて来る度に悪魔の狂笑に聞こえてくる。

それなりに真面目に隠れていた為、緊張感が増してゆく。

遂に声が私の間近に来た。

､､､
､､､
､､､

笑い声は通り過ぎて行った。

やはり私の隠れ方は完璧だったのだ。
私は声を出さないよう口を抑えながら笑みをこぼした。

､､､

もう1時間は経っただろうか？
流石におかしい。
1時間も根気強く探し続けるだろうか？

私は段々と不安を抱くようになってきた。

そして遂には我慢出来ずに草むらから飛び出す。

飛び出した瞬間、外の光が目に差し込み、外の音は覆い被さるように私を包み込む。

あの7人は見当たらない。
がんばって、がんばって探しても、公園には見当たらない。

そして遂には公園の外の道路付近で走り回っている見覚えのある3人を見つけた。7人の内の3人だった。

彼等は既に別の遊びをしていたんだ。

私が居なくても彼等の集団は成立し、いつもと変わらない表情で、いつもと変わらない遊びで楽しげに過ごしていた。

私という存在の必要性がまた一つ失われた。

そして、それを暫く考えた後に私は彼等に走り寄った。

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Player: やぁ！俺はトム(HQQに脳を乗っ取られている)！
みんなは一緒にかくれんぼをする友達は居るかい？
俺は友達が居ないぜ！じゃ！

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