アニメ『ぼくらの』のOP主題歌『アンインストール』、その歌詞に注目してみると……奇跡的な偶然の一致？
1有名アニソンをYouTube動画でチェック！
本稿ではYouTubeなどで配信されているアニソンを1曲選出し、その歌にまつわるプチ情報をお届けします。今回ご紹介するのは、アニメ『ぼくらの』のオープニング主題歌『アンインストール』。曲中に登場する“アンインストール”の数に注目してみると……。
『アンインストール』（Amazon）世界の滅亡か、ぼくらの死か
そもそも『ぼくらの』とは、2007年にアニメ化を果たしたゼロ年代SFの名作マンガ。原作者は『なるたる』や『のりりん』などの生みの親・鬼頭莫宏先生で、第14回文化庁メディア芸術祭ではマンガ部門優秀賞に本作が選ばれました。
操縦すれば死ぬ、戦わなければ地球が滅びる。世界の滅亡か、ぼくらの死か――。『ぼくらの』はそんな不条理な戦闘に巻き込まれた少年少女たちの物語であり、過去に『マジンガーZ』の作者・永井豪先生も「ゲームに巻き込まれた少年たちの未来に心が痛む」とコミック帯にコメントを残したことが。
そして今回ご紹介する石川智晶さんの楽曲『アンインストール』は本作のOP主題歌。石川さんは1993年にユニット・See－Saw（シーソー）でデビューを果たしたのち、2003年以降から石川智晶としてソロ活動をおこなっているシンガーソングライターです。
いままでアニメ『機動戦士ガンダム00』や『戦国BASARA』シリーズなど数多くのタイアップを果たしてきましたが、その中でも『アンインストール』は彼女の代表曲ともいえる1曲。石川さん書き下ろしの詞には主人公たちの心情が如実に表現されており、たとえば“耳を塞いでも両手をすり抜ける真実に惑うよ”、“細い身体のどこに力を入れて立てばいい？”といった歌詞は子どもたちの痛烈な葛藤を表しているように感じます。
うたまっぷ『アンインストール』
さらに注目すべきは、コーラス部分を除いた“アンインストール”の数。本曲には“アンインストール”という単語が計15回登場するのですが、じつは主人公たち少年少女の人数と同じ数なのです。
石川智晶 LIVE 2015年1月「アンインストール」
果たして石川さんが意図していたかどうかは定かではなく、偶然とのウワサもありますが、偶然だとしても不思議な縁を感じます。本編とリンクするかのような悲壮さも感じさせる曲調と歌い上げる声を、公式動画で鑑賞してみてはいかがでしょうか。
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