PS VRが発売5周年。試遊ブースがあった東京ゲームショウはあまりの注目度の高さにお祭り騒ぎに!【今日は何の日?】
『デラシネ』『アストロボット』などの名作も生んだバーチャル・リアリティヘッドセット
いまから5年前の2016年(平成28年)10月13日は、ソニー・インタラクティブエンタテインメントからバーチャル・リアリティヘッドセットのプレイステーション VR(PS VR)が発売された日。
PS VRは、2014年3月のGDCでProject Morpheus(プロジェクト・モーフィアス)として発表されたVR(仮想現実)対応のヘッドマウントディスプレイ。ヘッドセットに加速度センサー、ジャイロセンサーを内蔵しており、頭部の動きを把握します。また、表面に搭載した9つのLEDライトを搭載。その位置情報を同梱のPlayStation Cameraが取得することで頭部の位置を正確に認識し、頭を動かすと映し出される画面も動き、音も変化します。
通常のコントローラーのほか、PS Move モーションコントローラー、プレイステーション VR シューティングコントローラーにも対応。これらを使用することで剣を振ったり銃を撃ったりする動作にリアリティが増します。
プロジェクト・モーフィアスは、2015年9月に正式な製品名が“プレイステーション VR”になると発表。6月のE3 2015ではメディア向けの試遊も行われました。当時、編集部のオポネ菊池さんは「やはり360度に広がる世界は圧倒的。画面に真横がある、真後ろが存在する、それだけで本当に新鮮な体験が得られる」とPS VRの可能性について触れています。
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その後、東京ゲームショウ2015では2階建てのPS VR試遊コーナーが登場。ブースの3分の1ほどの巨大なスペースで、全24の試遊ルームが設けられていました。筆者はビジネスデイに『サイバーダンガンロンパVR 学級裁判』と『JOYSOUND VR』を試遊。『JOYSOUND VR』は名古屋の大須を拠点に活動するアイドル“OS☆U”といっしょのステージに立つというおもしろい仕掛けでした。そんな“OS☆U”は2021年8月に活動11周年を迎えたらしいです。めでたい。
『サイバーダンガンロンパVR 学級裁判』
なお、筆者は『サマーレッスン』は別の機会でプレイしていたので、TGSでは試遊しなかったのですが、このときのTGSでは2014年版の宮本ひかりと2015年版のアリソン・スノウのどちらかを選ぶことができました。まあ、このときはまだふたりの名前は公表されていませんでしたけれども。
発売を1ヵ月後に控えた東京ゲームショウ2016でもPS VRの試遊は行われ、大きな話題に。この年はVR関連の展示を行うメーカーを集めた“VRコーナー”が新設され、VR自体が大いに盛り上がっていました。ゲーム以外のメディアでも大きく取り上げられ、東京ゲームショウ2016の総来場者数は当時の歴代最多となる27万1224人を記録しています。
そんなPS VR本体は10月13日に発売されたましたが、ローンチタイトルには水口哲也さんの手掛ける『Rez Infinite』や巨大競技用マシンで勝敗を競い合う対戦型ロボットアクション『RIGS Machine Combat League』など、VRの魅力を堪能できる作品が目白押し。また、SIEジャパンスタジオが手掛ける『THE PLAYROOM VR』はVRの楽しさを紹介してくれる無料の体験ソフトですが、ゲームとしても遊び心たっぷりの作品でした。
『Rez Infinite』
『THE PLAYROOM VR』
2017年1月26日に発売された『バイオハザード7 レジデントイービル』は全編がPS VR対応に。VRならではの通常よりも遥かに怖い体験をすることができました。
ほかにも、『Bloodborne(ブラッドボーン)』や『DARK SOULS(ダークソウル)』を手掛ける宮崎英高さんのアドベンチャーゲーム『Déraciné(デラシネ)』、3Dアクションの『ASTRO BOT:RESCUE MISSION(アストロボット)』はすばらしい名作。ゲーマーならぜひチェックしてもらいたいです。
『Déraciné(デラシネ)』
『ASTRO BOT:RESCUE MISSION(アストロボット)』
また、PS VRで個人的にお世話になっているのが通常のPS4ソフトや映像ソフトなどを見ることができるシアターモード。映画館のスクリーンで見ているような感覚でゲームや映像が楽しめるので、集中したいときにはこのモードを使っています。TVモニターで映像を映していると、ついつい途中でスマホを見たりしてしまいますが、ヘッドセットを被っていれば2時間ガッツリと映像に集中できます。自分のように落ち着きのないタイプの人は試してみてほしいです(笑)。
このPS VRはPS5でも使用できますが、PS5用の次世代VRシステムが発売予定であることがSIEの代表取締役社長を務めるジム・ライアン氏のインタビューで判明しています。どんなものになるのかワクワクしながらつぎの発表を待ちたいですね!
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