Rhapsodia Nocturne N.3[自意識過剰の男が引き起こした自爆事件] (オリジナル作品) by Jaikki-Rocky | ゲーム音楽館☆
投稿型ゲーム着メロサイト「ゲーム音楽館☆」(game-melody.com)の過去の投稿作品を録音したものです。
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投稿者: Jaikki-Rocky
投稿者コメント: 僕は白壁の部屋に入った
田中は寝ていた
鈴木は茶碗を大事に抱え笑っていた
高橋は最近買った耕作機に乗って「美味い米を作るんだ」と言って涙を流しながら喜んで走り回っていた。
佐藤はそいつらを取り締まっている40代のバーコードが自慢のオジサマだ。
「国番号はスリランカだ!何処の店のレジも口を揃えて言う。だからだな…」
佐藤は熱く語りだした。天井の有機ELは佐藤の最大の見方。
僕は田中に聞いた。
「あの看板は何だ」
佐藤の横にあるエナメル製の看板に数字が書いてあった。
1、3、4…。4は俺じゃないか。
田中は言う。
「んが…あるぇは…。配られた握り飯を正確に食えなかったヤシの番号だ」
握り飯判別係の伊藤のオバサンが×を付けた奴らだ。
「何!?俺はちゃんと食ったぞ!一粒一粒順番間違えないで食ったのに…梅干しだって!種をちゃんと最後に吹き飛ばしてゴミ箱に入れたのに!俺達をガキだと馬鹿にしやがる!」
これは単に伊藤が判別を間違ったらしい。
「あの野郎…寝言をホザキやがって…!」
「何だと!?」
「は?」
何かを語っていた佐藤が暴れだした。
「テメェもういっぺんその言葉を言ってみろ!」
佐藤はそこらじゅうのホコリを息で吹き飛ばし始めた。
「テメェなんざ米の順番から間違ってんだよ!」
高橋はピタリと耕作機の上で、まるでパントマイマーの人のようにポーズをとって止まっていた。
「それは…ち…がう…」
「うらテメェ表に出やがれ!」
佐藤は一人で頭のバーコードを揺らし狂っていた。
「肉!肉が悪いんだ!野菜が…野菜がどんな気分でいるのか…佐藤の野郎知らないくせに!」
田中は涙を流した。
「大丈夫だ18歳の今、俺達はレンタルショップでもう人目を機にせずエッチコーナーに入れる。だから佐藤が悪いんだ。お前は悪くない。」
鈴木がとても落ち着いた目で僕に言った。
とりあえず僕は佐藤の言う通りに表に出たが、
そこには佐藤の上司の山本しか居なかった。
「肉の塊め…。また毛が抜けたか。この前まではマダカスカルだったのに…。」
山本は空の色を気にしながら僕の顔をみて言っていた。
その頃佐藤は馬にのってこう叫んでいた。
「海草万歳!下級海苔万歳!」
このあと佐藤の頭に鈴木が『ごはんですよ』をたっぷり湿布し、
「お前の毛になんざ興味は無い」
と言ったのは、説明するまでもない。
(ある人たちにはこの文は分かります。いや、わからないな…私情強いからな…その場にいた奴等はわかるか…)
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作品ページ
http://game-melody.com/n.cgi?n=100200
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