機動戦士ガンダム サイドストーリーズ コロニーの落ちた地で・・・第1話 戦争の犬たち&第2話 霧の中の死闘
こんたけ!
コロニーの落ちた地で
〈ストーリー〉
宇宙世紀0079年に勃発したジオン公国による独立戦争。その開戦当初に行われたブリティッシュ作戦によって大打撃を受けたオーストラリア大陸も戦場と成った。
それから11か月後、地球連邦軍はオデッサ作戦の成功を契機にオーストラリアで反攻作戦を開始した。
連邦軍の特殊MS部隊ホワイト・ディンゴはその反攻作戦の為に激戦へと身を投じていった。
そんな彼らの前にジオンオーストラリア方面軍のエースヴィッシュ・ドナヒューが立ちはだかり、更にはジオンが開発した『環境破壊用生物兵器アスタロス』がオーストラリアに持ち込まれる事態が起こり、ホワイトディンゴはそれの殲滅に就く。
〈キャラクター〉
マスター・ピース・レイヤー
CV:山寺宏一
連邦軍特殊MS小隊ホワイト・ディンゴの隊長。階級は中尉。コールサインはファング1。
元は戦闘機パイロットで出身地はオーストラリア。
「自分を過信せずに常にベストを尽くす」のを信念に戦う。瞬時に敵の要点や狙いを見抜く観察力、状況に合わせ正攻法・奇策を立案する作戦立案力、常に平静を保ち最良を模索する気質を持ち『仲間や司令を信じる事』と『疑う事』の相反する思考を両立出来る。部隊内での信頼も高い。
レオン・リーフェイ
CV:幹本雄之
ホワイト・ディンゴの隊員。階級は少尉。コールサインはファング2。
元は戦車兵。真面目で実直だが堅物ではない。物事に対してはクールに対応する。
口数は少なめだが、たまに核心を突く様な推察を行ったり、出所不明な噂を知っていたりする。
マクシミリアン・バーガー
CV:宮本充
ホワイト・ディンゴ隊員。階級は少尉。コールサインはファング3。通称は「マイク」。
元は軍楽隊だったが、適正テストでの結果が良かった為にMSパイロットに為った変わり種。
芸術家気質かつ軽い様なお調子者男だが、任務は確実にこなす。
連邦軍のラジオのDJジャグリーンの大ファンであり、よく録音している。
アニタ・ジュリアン
CV:土井美加
ホワイト・ディンゴ隊員。階級は軍曹。コールサインはオアシス。
ホバートラックからバックアップを担当。卓越した聴覚の持ち主で音紋索敵や電子戦、情報戦に長けている優秀な女性オペレーター。
ただ連邦軍の正義を盲信気味。よくマイクと揉める。
ジャクリーン
CV:皆口裕子
連邦軍プロパガンダ放送のラジオDJ。兵士達の間では大人気でマイクもそのファンの1人。オーストラリア方面軍で使用されるジムの半分は「ジャクリーン」がパーソナルネームだとか。
またジオン軍内部でも彼女の放送に現を抜かす者も多いらしく、ウォルター大佐でさえも聞いている模様。
ヴィッシュ・ドナヒュー
CV:平田広明
ジオン公国軍人で、オーストラリア駐屯軍アリス・スプリングス支隊のモビルスーツ部隊隊長を務める。階級は中尉。搭乗機体はグフ。
『荒野の迅雷』の異名で知られるエースパイロットであり、優れた操縦技量を持つ。
また、モビルスーツの機動力に着目した迅速な行軍と『敵は必ず連携して倒す』という集団戦を徹底した独特の作戦指揮にも定評があり、パイロットとしても指揮官としても優秀な人物。
〈メカニック〉
ジム
機体データ
型式番号 RGM-79
所属 地球連邦軍
開発 地球連邦軍ジャブロー工廠
生産形態 量産機
頭頂高 18.0m
本体重量 41.2t
全備重量 58.8t
ジェネレーター出力 1,250kW
スラスター総推力 55,500kg
センサー有効半径 6,000m
装甲材質 チタン系合金
固定武装 60mmバルカン砲×2、ビーム・サーベル
携行武装 ビーム・スプレーガン、ビーム・ライフル、ハイパー・バズーカ、シールドなど
概要
地球連邦軍の主力量産型MS。
「ガンダムの生産タイプ」とも呼ばれる機体で、名称のGMは「Gundam type Mass-production model」もしくは「Gundam Model」の頭文字が由来であると言われている。
V作戦で開発されたガンダムの簡易量産モデルであり、機動戦闘の制御プログラムには、マチルダ・アジャン中尉がホワイトベース隊から持ち帰った、ガンダムのデータが用いられている。
簡易量産型ではあるものの、ガンダムが使用した武装は基本的に全て使用可能であり、ベースとなった機体の優秀さもあって汎用性は高い。
武装
頭部60mmバルカン砲
RX-78に採用されたTOTOカニンガム社製のものと同形式とも。こめかみに2門装備する。センサーの能力が向上し内部スペースに余裕ができたこともあって、装弾数が若干増えている。
弾薬はテレスコープ弾式、もしくは推進式を採用。
ビーム・スプレーガン
型式番号はBR-M79C-1
ボウワ社が開発した拳銃タイプの携行式メガ粒子砲。射程距離・貫通力よりも近接戦闘における面制圧能力と連射能力を重視した設計で、ビーム・ライフルに比べ大幅に小型化され装弾数が増え1発あたりのエネルギー消費も節約された。その結果熟練度の低い操縦士にも使い易くなった。
ビーム・サーベル
型式番号はBSjG01。あらゆる物体を溶断する荷電粒子のプラズマを封じ込めビーム刃を形成する、当時の連邦系MS最大のアドバンテージとも言える近接ビーム兵装。
ガンダムと同型のものをランドセル左側に1本装備しているが、一部指揮官機は2本装備することもあった。
ビーム・ライフル
ガンダムと同様、ブラッシュ社製のXBR-M79-07Gを使用可能。
ハイパー・バズーカ
大型弾頭を使用する380mmロケットランチャー。
こちらもガンダムと同型のブラッシュ社製XHB-L03/N-STDを使用し、主に対艦・対要塞武器として運用された。
シールド
左腕部に装備される六角形の大型の盾。
こちらもガンダムと同型のM-Sh-008/S-01025を携行するが、十字マークが省略されたモデルも存在していた。
他のシールドと区別する為「ラージシールド」と呼称されることもある。
ジム・キャノン
機体説明
型式番号RGC-80。地球連邦軍の中距離支援用モビルスーツ。その名のとおり、連邦軍の主力機であるジムを砲撃戦用に改装した機体。ジムの系譜にある機体ではあるが、開発系譜上はガンキャノンの量産型にあたる。
元々、ガンキャノンの量産化プランはガンダムの量産化と別に進行しており、本来はガンキャノンの設計に若干の手直しを加える程度で量産する予定だったのだが、早期の前線配備を考慮し、先行していたジムの生産ラインを流用する形で設計を変更。部品の60%を流用することで、本機が開発された。
ジャブロー工廠にて48機が生産され、全機が実戦参加しているという。ただ、宇宙にはより量産性に優れたボールがいたからか、ほとんどが地上で運用された。
オーストラリア方面軍ホワイトディンゴ隊に配備された機体で、カラーリングが同隊のパーソナルカラーに変更されている他、ビームサーベルを装備し接近戦にもある程度対応できるよう改修が施されている。
ホバートラック
スペック
型式番号:M353A4
全長:6.3m
全高:3.3m
概要
主に一年戦争の時代に運用された戦闘車両。
オーストラリア方面軍特殊MS隊ホワイト・ディンゴ隊に配備されているホバートラック。カラーリングはサンドイエロー。トラックというよりも装甲車に近く、ホバーで移動するため戦車やMSよりも小回りが利き、水上移動が可能であるなど局地でも高い走破能力を発揮する。
一年戦争時代の地球はミノフスキー粒子の影響により長距離通信が困難な地域が多く、とりわけ密林地帯などの局地戦ではそれが特に顕著であったため、前線部隊と司令部の通信網を中継する手段としても重要な役目を果たした。
グフ
機体データ
型式番号 MS-07B
所属 ジオン公国軍
開発 ジオニック社
生産形態 量産機
全高 18.7m
頭頂高 18.2m
本体重量 58.5t
全備重量 75.4t
ジェネレーター出力 1,034kW
スラスター総推力 40,700kg
装甲材質 超硬スチール合金
固定武装 ヒート・ロッド、5連装75mmマシンガン
携行武装 ヒート・サーベル、グフ・シールド、ザク・マシンガン、ヒート・ホーク、ジャイアント・バズ
機体説明
ジオン公国軍の白兵戦用量産型モビルスーツ。
ザクⅡJ型に替わる陸戦用MSとして、YMS-08A 高機動型試作機と競合する形で開発が行われた。
開発にあたっては来たるべき地球連邦軍のMS運用を想定し固定武装を追加、シールドも左腕部に移動し、スパイクアーマーも大型化している。機動力の面では、陸上における運用のためラジエターの大型化とともに機体の軽量化が図られ、バックパックは廃案となった高機動型試作機のデータを基に製作された。
オーストラリア方面軍所属ヴィッシュ・ドナヒュー中尉の専用機で左手をマニピュレーターに換装し、グフカスタムのヒートロッドと3連装35mmガトリング砲を搭載した現地改修機。カラーリングは青で、ブレードアンテナと両肩のスパイクに白いラインが入っている。また、シールドには彼のパーソナルマークである隻眼のドクロのエンブレムがマーキングされている。
さよたけ!