20100425 信太入子ノ台遺跡 現地説明会

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信太入子ノ台遺跡は、美浦村の東部、北の霞ヶ浦と、この霞ヶ浦に南から流入する小野川とに挟まれた台地上に所在しています。
調査は、平成21年10月より本格的に開始し、現在までに竪穴住居址33軒、掘立柱建物址1棟、土坑112基、埋甕1基、蔵骨器1基、溝址8条、焼土5箇所、ピット56口などを確認しています。
竪穴住居址は、縄文時代前期後半4軒、弥生時代後期3軒、古墳時代前期8軒、平安時代17軒、時期不明1軒で、縄文時代から平安時代に亘る複合遺跡であることがわかります。
埋甕は縄文時代前期前半、蔵骨器は奈良時代のものと思われます。
出土遺物は、縄文時代前期後半の土器、弥生時代後期の土器や土製紡錘車、古墳時代前期の土師器、平安時代の灰釉陶器、須恵器、土師質須恵器、土師器、鉄製品(刀子)などです。
古墳時代前期の竪穴住居址は、比較的大型のものが多く、特に第21号住居址は一辺9mを測ります。
平安時代では、カマドの支脚として小型の甕を転用したり、カマド本体の構築材としても甕を使用しています。

調査終了まであとひといきのところですが、信太入子ノ台遺跡は、縄文時代前期から平安時代にかけての集落跡であることはほぼ間違いなく、それ以降、近世まで人間活動を示す遺構の検出はほとんどありません。
遺物の時期も広範囲に亘り、それぞれに課題をもつのですが、なかでも平安時代の土器群に関しては、周辺遺跡の調査成果と比較しながら、その位置づけを解明することが今後の課題です。

平成22年4月25日(日) 発掘調査遺跡一般公開資料
美浦トレーニングセンター施設改善に伴う乗馬苑移設計画に伴う埋蔵文化財発掘調査
調査面積 13,200㎡







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遺跡
説明会
信太
茨城県
美浦村
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