Switch『パワプロクンポケットR』試遊版レビュー。新モード“サイバーバル”、懐かしの戦争編はどんな感じ?【TGS2021】
2021年9月30日~2021年10月3日の期間で開催中の“東京ゲームショウ2021 オンライン”(TGS2021 ONLINE)。2020年に続き今年の東京ゲームショウもオンラインを中心とした開催になるが、今回はメディアやインフルエンサー用の会場が幕張に設置され、一部メーカーが試遊台やフォトスポットなどのブース出展を行っている。
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2021年11月25日発売予定の話題作『パワプロクンポケットR』(以下、『パワポケR』)がプレイできるということで、さっそく開催初日の2021年9月30日にKONAMIブースに突撃! さて、どんな体験ができたのかプレイリポートをお届けしよう。
まずはかんたんに『パワポケ』とは何かを説明。本シリーズは、『パワフルプロ野球』で人気の高い野球選手育成モード“サクセス”が独立する形で1999年に第1作が発売。2011年発売の『パワプロクンポケット14』までシリーズを重ねた何でもありの人気野球バラエティゲームだ。
『パワポケR』には『パワプロクンポケット1』、『2』の3シナリオと新モードの“サイバーバル”が収録されている。サイバーバルは戦車を操作し敵を撃って野球選手を育てるゲーム。野球のゲームでありながら野球をせずに選手を育成できるのも『パワポケ』の特徴であり魅力だ。
今回の試遊では新モードの“サイバーバル”とサクセスのひとつである“戦争編”、さらに8つのミニゲームがプレイできた。
「パワプロクンポケット!」(子どもの声)
ゲームを開始すると、「パワプロクンポケット!」というタイトルコールが。これはシリーズ恒例のあいさつのようなもの(?)で、これを聞くだけでも『パワポケ』の復活を感じて感動してしまう。もう一度聞きたくなるがゲームを始めていこう。
戦車ゲームで選手育成を楽しむ新モード“サイバーバル”
まずはサイバーバル。これは、戦車を操って敵を倒し、選手の育成に必要なパーツを集める新育成モード。ひとりプレイだけでなく最大4人での同時プレイに対応しており、友だちとワイワイ言い合いながら遊べるのが魅力となる。
プレイヤーが使える戦車は全部で4種類あり、戦闘スタイルやステータスがすべて異なる。それぞれの特徴を最大限に活かせば勝機が見えてくるはずだ。筆者は攻撃力の高い“ガウル”でプレイ!
サイバーバルは見下ろし画面型でのシューティングゲーム。敵の攻撃を避け、自分の戦車から発射する砲弾を当てて敵を倒していく。
ステージ内の敵をすべて倒せばクリアーとなり、ステージが進むにつれて敵キャラクターはどんどん強くなっていく。面ごとにドラム缶などのギミックが用意されており、これを破壊するとまわりにいる敵を衝撃波で一網打尽にすることができる。ここぞの場面で活用しよう。
画面に表示される敵を通常攻撃(Yボタン)で敵を攻撃すると画面左下に表示されるSPゲージが溜まっていく。ゲージを溜め、SPスキルをつかうことで戦車に強力なバフがかかるようだ。
SPゲージの上に戦車のHPが表示されるのでこまめに確認することも忘れずに。
各ステージをクリアーすることで野球選手のパーツが手に入る。バトル直前にクエストのようなものが表示され、その条件を満たしてクリアーすると選手の特殊能力もゲットできるので達成したいところ。
一度プレイしたのみの感触だが、まずは戦車の特徴を把握することが攻略のカギとなりそうだ。今回使用した戦車・ガウルは一発の威力は強いが連射はできない。撃ったらつぎの弾が撃てるまでは避けることに専念した。なお、ガウルのほかにも、広範囲に攻撃できる戦車や、ビーム砲を発射する戦車など、戦車はバリエーション豊富。発売された暁には、ぜひいろいろな戦車を使いこなしたい。
思わずハマるミニゲーム。10数年ぶりのプレイは……
“あっちむいてバキッ!”
サクセス内で登場するミニゲームも、個別に遊べるモードが搭載されている。
今回は難易度ふつうですべてのミニゲームを試遊したが……これがまあ、難しい!
表示される方向の逆のボタンを押して攻撃を避ける“あっちむいてバキッ!”や(「左!」と表示されたら超素早く右を押す)、音符に合わせてボタンを押す“ドレミファ・ポン!”など、昔はクリアーできていたはずのミニゲームがことごとく失敗してしまう。
画面に表示される方向と逆の方向キーを押すミニゲーム“あっちむいてバキッ!”にいたっては、昔よくやっていた“コントローラーを逆に持つ”(こうすることで「左!」と言われたら持っている左方向のボタンを押せばいいことになる)という物理的攻略法まで用いてみたが、クリアーできず……。これが反射神経の衰えか。発売後は練習して絶対にクリアーしてやるぞ!
「難しい」とは言ったもののルールや操作自体はどのゲームも難しくはないため、小さな子どもでもプレイできるはず。
試遊版では“戦争編”シナリオのみプレイ可(なぜ)
今回の試遊では、メインとなるサクセスの“極亜久高校編”と“ドリルモグラーズ編”はプレイできず、“戦争編”のみがプレイできた。
これは野球の要素ゼロという異色のサクセスで、主人公はなぜか軍の補給部隊に所属しており、北方戦線や西方戦線などと司令部を行ったり来たりすることになる。戦線ごとに危険度が異なるが、基本的にどの戦線でも不遇の扱いを受ける。戦線を選んだ後、(比較的)安全な任務、普通の任務、危険な任務のいずれかを選び、同じ戦線で1ヵ月を生き抜き司令部へと帰還するのだ。
これをくり返し、一定期間生き残ればクリアーとなる。
地雷ゲーム
すべての戦線に1回ずつ行くと“呪い島”に行くことが可能となる。この島には不思議な力があり、ミニゲーム(地雷ゲーム)をクリアーすることで、選手をぐんとパワーアップできるのだ。
地雷ゲームの基本的な操作方法は、行きたい方向に方向キーを押すと矢印が出るので、このときにAボタンを押すと1歩進む。タテとヨコだけではなくナナメにも動けるぞ。
マス目に表示される数字はその周囲にある地雷の数。この数字をヒントにどこに地雷が埋まっているか推理し、地雷のありそうなところには×をつけつつ、避けながらゴールを目指す。画面最上部の出口まで行けばクリアーだ。マップにはくるくる回る星と、星マークのオブジェクトのようなものがある。くるくる回る星では選手の特殊能力や基本能力をゲットできる。オブジェクトはマップ攻略のためのアイテムやタイマーが手に入る(たまにハズレはあるが)。
ダイジョーブ島
さて、『パワプロクンポケット』といえば人体実験なのだが(暴言)、そのなかでもとくに人体実験をくり返す“ダイジョーブ島”。
この島には、サクセス本編でもおなじみの、失敗するとステータスが軒並みガタ落ちしてしまうリスクを負う代わりに、成功すれば能力が大きく向上する手術をしてくれるダイジョーブ博士が住んでいる。そこで人体実験の被験者になれるのだが、これに僕は昔から成功した記憶がほぼない。今回こそは、と祈りつつ危険な人体実験に挑戦! ……案の定、一気に能力が下がってしまった。
それでも、もしかしたらつぎは成功するのではないかとまた行ってしまうのだろう。うんうん、これもまた『パワポケ』だね。
プロデューサーを直撃!
と、試遊を終えたところ、本作のプロデューサーと出くわしたので、急遽現地インタビューを実施!
――いまプレイさせてもらいました。“戦争編”は、初回のプレイから結構長生きでき、原作に比べてすこしかんたんになっているのかなとも感じたのですが、難易度の調整はされているのですか?
パワポケP はい。やはり原作はかなり昔のゲームですから、当時といまでは難易度に対するプレイヤーのとらえかたもかなり変わっています。いまの子どもたちが初めて遊んでも楽しめるように調整を加えました。具体的には、最初からつまずかないようにということで、まずは、選手登録まではできるようにしようと。
――なるほど。しかしいま2回プレイして2回とも帰らぬ人となりましたが(1度目は地雷ゲームで、2度目は敵兵から銃で撃たれて)。
パワポケP まぁ、そこは従来の『パワポケ』らしさというか、あの“味わい”も残しつつ……というバランス取りになっています(笑)。コツとしては、“ツキ”ゲージを溜めると生き残りやすくなりますので。
――試遊版では“極亜久高校編”と“ドリルモグラーズ編”は遊べませんでしたが、製品版ではサクセスは最初からすべて選択可能なのです?
パワポケP ええ、最初から選べるようにしました。もし合わないモードがあったとしても、ほかでも遊べるというのが“野球バラエティ”のよさかなと思っていますから。3シナリオのほか新モードであるサイバーバルとミニゲームモードも最初から遊べますよ。
――新モードのサイバーバル、おもしろかったです!
パワポケP ありがとうございます。このモードはとくに、「若いプレイヤーの方にもとっつきやすいモードを作ろう」と開発を行いました。最大4人で協力したり、オンラインで遊んでもらうということを意識しています。そこからサクセスなどに興味を持っていただけたらなと。
――ふむふむ。ところで、KONAMIのブースにはステキな方々がいらっしゃいますね。
ステキな方々。
パワポケP ええ、おひとりで来られた来場者の方が、サイバーバルで4人いっしょに遊ぶ協力プレイを体験してもらえるようにと、ご準備しました。
――それはうらやましい……あっ!
マジカルラブリーの村上さん(TGS2021オフィシャルサポーター)が、係のお姉さんといっしょにサイバーバルを楽しんでいた。いい笑顔だ。
まとめ
まだプレイしていない本編のサクセスも非常に気になるが、新たに追加された“サイバーバル”はバトルの爽快感が強く、複数の敵を一気に倒すのは見ていて気分がいい。この新しいモードにはぜひ注目していただきたい。
また、現代の技術で生まれ変わった本作『パワポケR』だが、そのなかにもタイトルコールや戦争編での唐突なゲームオーバーなど、昔の“ならでは感”を感じさせる懐かしさがしっかりとあり、期待度が大きく跳ね上がった。2021年11月25日の発売日を楽しみに待つとしよう。
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『パワプロクンポケットR』公式サイト
(C)2021 Konami Digital Entertainment
画面は開発中のものです。
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