【ゆっくりRTAプレイ】里見の謎【ヒーローはこの世の終わりにやってくる・・・】レトロゲーム
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タイトル:里見の謎
ジャンル:RPG
発売日:1996年12月6日
対応機種:プレイステーション(PS)
発売元:サンテックジャパン
開発元:サンテックジャパン
作品紹介
ある日、近所の海岸で釣りをしていた少年・ゆめわかは、謎の壷を手に入れる。家に戻り、ゆめわかの母にその壷を見せたところ、母は明らかに何かを知っているような反応を示し、ゆめわかに今日はもう寝なさいと促した。翌日、ゆめわかの母は手紙を残して失踪していた。手紙の内容に従い、ゆめわかは愛犬ラブリーと共にヘッケル博士を訪ねるため、タテヤマーナの町へ向かうのだった。
製作総指揮は小澤夢生、監督・脚本は堀ちえみや岡田有希子等への楽曲提供や、光栄の『水滸伝・天命の誓い』(1988年)の作曲などを担当した三井一正である。なお、当ゲームシステムの統括は、秋篠雅弘が率いたJフォースで『あらいぐまラスカル』(1994年)や『熱血大陸バーニングヒーローズ』(1995年)を製作し、サンテックジャパンのアダルトゲームまで深く関わった横塚英一郎(イアラ・ラセ)である。横塚は後述する「じどう」の名づけシステム、各種ゲームシステムの提案、また本作品のパッケージに貼り付けられた「オススメRPG」のシールを提案した人物である。
ゲーム内容は悪のカルト集団ヌーヌーが蔓延し自然界のバランスが崩れた現代を舞台としており、主人公「ゆめわか」を操作して謎の失踪を遂げた母親を探すために愛犬ラブリーと共に冒険していく内容となっている。ゲームシステムは既存のRPGにはない要素を盛り込んだものとなっている。
各種の画期的な新機能と称した独自のシステムが搭載されている事や、パッケージに記載された「物語を盛り上げる、極上の音質と音楽表現」などのキャッチコピーに比して内容が伴っていない事などから、『超クソゲー』や『悪趣味ゲーム紀行』などのコンピュータゲーム関連書籍にて多く取り上げられる事となった。
オープニングおよびエンディングのナレーション、挿入歌・ラストボス戦に流れる曲の歌唱は島紘子が担当している。ちなみに、本作品で他にキャラボイスが充てられているのは主人公の飼い犬だけである。CD-ROMのトラック2には警告メッセージが収録されている。後半は島紘子の自己紹介をしており、芸能学校の宣伝や、ゲームの挿入歌2曲で9分弱ある。警告メッセージはプログラムの半分のサイズを使用している。プログラムと警告メッセージをあわせてもCD-ROMの容量の半分にも満たない。そのせいか、データのロード時間がほぼ無いと言っても過言ではないほど速い。
パッケージにはメーカーが自分で「オススメRPG」というシールを貼っていたこともあり、結果としてPlayStation用ソフトの中でも屈指のバカゲーもしくはクソゲーとの評価がある。オススメシールは販売店が貼ったと勘違いして購入した者も多かった。このシールは発売後にソニー側より不当表示のクレームを受けたため、後期出荷分には付いていない。販売数が少なかったことから中古市場でもあまり目にすることはなく、また中古価格も高めで、特に「オススメRPG」シール付きの初期出荷品には高額なプレミアがついている。
当時としても時代錯誤感を催させるキャラクターデザイン、窮屈な世界観を醸し出す縦方向のみに伸びたフィールド、幻覚じみた荒唐無稽なストーリーなどからRPGとしての評価は低いが、ゲームシステム自体は特に破綻がないためプレイは問題なく行える[1]。
本作のエンディングの末尾には「TO BE CONTINUED...」というメッセージが表示されるが、サンテックジャパンが倒産したため続編は出ていない。また、サンテックジャパンのアダルトゲーム部門であるk'nightが発売した『さよならの微笑み』(1999年)というゲームでは、登場人物が『○○の謎というイカスゲーム』をプレイしようとするセルフパロディがある。