
「ファークライ6」インプレッション。ワニやダックスフントを相棒にして戦う,「何でもアリ」なオープンワールドFPSを一足早く体験
ユービーアイソフトから2021年10月7日に発売予定の「ファークライ6」(PC / PS5 / Xbox Series X / PS4 / Xbox One)は,同社の人気作「ファークライ」シリーズの最新作だ。今回,本作を事前に体験する機会を得たので,そのレポートをお届けしよう。
今回プレイできたのはゲーム冒頭のサントアリオ島でのイベントと,Co-opモード(2人協力プレイ)によるエル・エステ周辺でのメインミッションと探索だ。
本作の舞台は,カリブ海の宝石と謳われた島,ヤーラ。しかし,その島にかつての姿はなく,街は独裁者「アントン・カスティロ」の圧政によって荒廃しきっている。
権力を行使し,自分だけの楽園を築き上げようとしているカスティロは,残忍な社会改革を推進し,反対する市民たちに強制労働を課したのだ。
独裁者アントン・カスティロを演じるのは俳優のジャンカルロ・エスポジート氏。人気ドラマ「ブレイキング・バッド」で氏が演じたガス・フリング役を彷彿とさせる,冷酷で無慈悲な演技がキマっている
主人公の「ダニー・ロハス」はヤーラで生まれ育った元軍人で,ある事件に巻き込まれたことをきっかけに,ゲリラ活動に巻き込まれていくことになる。プレイヤーはダニーを男性としてプレイするか,女性としてプレイするかを選択でき,ゲリラの一員として暴君カスティロとその息子に立ち向かっていく。
ゲリラの一員となった主人公を待ち受けているのは,「武器庫に侵入して劣化ウランを持ち帰る」「農園に破壊工作をしかける」……といった困難なミッションの数々
そして,ダニーたちは政府軍を打倒するために,創意工夫をこらして戦いに臨んでいく。これは,持っている物すべてを使って混乱を引き起こす「リゾルバー」と呼ばれるゲリラの哲学であり,独裁政権に対抗しうる最大の武器となる。

広大な島,ヤーラを自由に歩き回り,冒険の世界に繰り出そう
本作のマップはオープンワールドになっており,島中を自由に移動し,探検できる。しかし,ヤーラの土地は歩いて回るには広大すぎる。島には馬や車,ヘリコプターや飛行機といった乗り物が用意されているので,それらを活用していこう。

馬は徒歩の数倍早く移動でき,小回りもきくので山道の移動にうってつけだ。ただし,火に近づくと馬が暴れだし,振り落とされてしまうことがある
ビークル(車)にはさまざまな改造をほどこすことができ,武器も搭載可能。自分好みの車に作り変えて,島中を駆け巡ろう
長距離の移動にはヘリコプターが最適。ただし,侵入禁止空域に入ると対空砲で撃ち落されるので注意すること
ジャングルの奥地には,徒歩でしか入れない場所もある。ジャンプやジップラインを駆使して,アクションゲームのように進んでいこう
また,島の中には多数の野生動物や魚たちが生息しており,それらを自由に狩猟できる。狩猟した獲物は素材にしたり,料理の材料できるので,メインストーリーからいったん外れて,大自然の中で狩りや釣りを楽しむのもいいだろう。今回はプレイ時間が限られていたため,筆者は試すことができなかったが,貴重な装備の素材となる,手ごわい動物との戦いも用意されているようだ。