新機動戦記ガンダムW 戦闘BGM:OZ(Wars ver.)【ガンダム襲撃】
ガモーレ!
ガンダム名言集 第57回
『俺はお前の涙を見たくない』
ウイングガンダムゼロ紹介BGM↓
https://youtu.be/XsHKR5PEG1o
ガンダムエピオンとは、新機動戦記ガンダムWに登場するモビルスーツである。
型式番号 OZ-13MS
頭頂高 17.4m
重量 8.5t
装甲材質 ガンダニュウム合金
パイロット ヒイロ・ユイ(34~37話)→ゼクス・マーキス/ミリアルド・ピースクラフト(37~49話)
ファイティングアビリティ レベル160
ウエポンズアビリティ レベル140
スピードアビリティ レベル160
パワードアビリティ レベル150
アーマードアビリティ レベル140
OZ総帥の任を解かれ、ルクセンブルクにて幽閉されていたトレーズ・クシュリナーダが極秘に完成させたモビルスーツ。エピオンとはギリシャ語で「次の」「次世代の」の意。
この機体はトレーズの精神を体現した機体であり、彼の抱く騎士道精神そのものをモビルスーツ化したものでもある。
西洋のドラゴン或いは悪魔の様な外観はまるでダークヒーローを彷彿とさせる。
武装はジェネレーター直結型ビームソードと専用シールド及びシールドに内蔵されたヒートロッドのみ。一方で近代兵器の走りである銃器関係は一切装備していない。
また、コクピットにはウイングガンダムゼロと同様、その使用には多大な精神負担を伴い、最悪廃人化や死亡の恐れすらある特殊インターフェイス・ゼロシステムに類似したエピオンシステムが搭載されている(なお起動時のデータヘルメットには「SYSTEM-EPYON」と表示されていた。厳密にはトレーズ独自のゼロシステムと考えるべきか)。パイロットは直接指示やモニターなどが投影される専用のヘルメットを着用して操縦する(なくても操縦自体は可能だが、最低限のモニターやコンソールしか設置していないうえにエピオンのシステム制限が生じるため、ヘルメットは必須である)。
このように、およそ兵器としては欠点しかないような機体だが、当のトレーズ本人がこの機体を「エピオンは兵器ではない」と発言している。トレーズはガンダムのパイロットであるヒイロ・ユイ達の戦いから例え負け続ける絶望の中でも戦い続ける姿に自分が求める兵士の在り方を感じ、勝利を求めるのではなく戦い続ける事をエピオンの目的としたのだ(エピオンがガンダムなのもその為)。ゆえに自爆装置は備えておらず(「騎士(パイロット)は自ら死ぬことを許されない」という思想を持つトレーズがエピオンに自爆装置を搭載することはまず考えられない)、起動時に自爆装置関連のシステムを解除している。ヒイロが搭乗した時にもトレーズはヒイロに「エピオンで勝利してはならない(勝利を目的として戦ってはならない)」と告げている。
この機体に搭載されたエピオンシステムも、搭乗者への戦いへの問い掛けのひとつのようなものである。ただし、システムに触れたヒイロは最初こそ「ゼロと同じ」と感想を述べたものの、後にゼクスの乗るウイングゼロと交戦後「自分にエピオンは合わない(ゼクスなら合うだろう)」と取った発言をしたため実際にはゼロシステムとは少し異なるようだ。ヒイロの思想が結果的にトレーズのものと合わなかった、とも言えなくもない。
しかし、機体性能は15年前で既に完成されていたウイングガンダムゼロを更に上回り(なんとウエポンズアビリティ以外全てゼロと同等以上)、アフター・コロニーのモビルスーツとしてはウイングゼロと並んで他のガンダムや量産機の追随を許さないほどの圧倒的性能を誇え、劇中では人間の限界を遥かに超えた反応速度を持つMDすらも反応できない超高速戦闘であらゆる敵に対して一瞬で懐に入り込むことが可能。
エピオンと同等の性能を持つウイングゼロの基本スペックがフレームの時点でトールギス数機分の性能を持つというものだから、その機動性の凄まじさが分かる(トールギスの基本性能にエピオンの一部の性能を加え強化したトールギスⅢでもエネルギー消耗覚悟のリミッターを外してようやくエピオン同等以上になるということからも把握ができる)。
しかも当機開発に至って、各媒体においては「トレーズが『5機のガンダムを』研究して造った」としか書かれておらず、ウイングゼロのデータが入っていると確定する記述がない。さらにトレーズ派で明確に機体を直接確保出来たのはゼクスが極秘裏に軍に修復を依頼したウイングしかない。しかし一時的にOZがウイングゼロを所持していたこともあり、それらの運用データを極秘裏に取り寄せそれを元として開発した可能性こそあるものの、文脈通りに従えばほぼ無の状態からウイングゼロとほぼ同型機を造り上げたトレーズの工学者としてのチートぶりが窺える(小説版においてはゼロシステムはウイングゼロのゼロシステムを元にしているとなっているが、こちらもデータの入手経路は不明である)。
オペレーション・メテオを本編開始時点で既にOZ上層部が把握していたことから、本編開始前から5機のガンダムのデータもトレーズの元に既に渡っていた可能性もある。
『敗者たちの栄光』では若干設定が変わり、トレーズが独自に入手したウイングガンダムプロトゼロ試作零号機の設計図とゼロシステムの起動ユニットを元にオペレーション・メテオ以前から開発が始まっていたことになっている( 『FrozenTeardrop』でもそのことについて触れられており、エピオンの原型とされる『ワイバーン』も登場している)。
ちなみに本編序盤でヒイロが撃墜した輸送機が運んでいたガンダニュウム合金は本機に使用されるものだったとされる。
可変機構も有しており、ウイングガンダム、ウイングガンダムゼロのバードモードに相当するワイバーンモードへ変形する事が可能だがメインスラスターを防ぐ形になるため高速飛行になるわけではなくエネルギーの消耗を抑えるための変形という設定(一応腰部のMS形態において使う高機動のメインスラスターと違う燃費効率のよいサブスラスターは存在する)(なお、EW関連の展開が増えたためワイバーンモードという呼称は近年広まったもので、リアルタイムの書籍ではバード形態(もしくはMA形態)扱いだった)。
可変ギミックは背中から両足を前方に回す(いわゆる海老反りのような形)という簡素な物(機動戦士Ζガンダムに登場するハンブラビとほぼ同一)。
脚部つま先が双頭の竜のようなシルエットを成し、機体後方に装備されるヒートロッドが竜の尾を模したシルエットになる。一応この状態でもヒートロッドを赤熱化させることはできるが、エピオンは元々ドッグファイトなどを想定している訳ではなく、むしろ戦闘用ではなくエネルギー効率を重視した長距離の移動を想定している。
また、この形態ではその変形機構故に下から見ると顔が隠れていないのが確認出来る。
ちなみに小説版では変形機構自体が存在しておらず、「ガンダム」の名もついていないことから「ガンダムタイプのようでガンダムタイプではない機体」とされ、ゼクスは本機を「トールギスと同様の決闘用モビルスーツ」と評している。
なお、同時期にはガンダムアクエリアスと呼ばれる支援機が同じトレーズ派によって開発されており(作中未登場、開発されたとされるが稼働データが存在しない)これと連携することでMDを用いる敵部隊と戦うことを想定していた。
ちなみにネット記事では全長を17.5mと誤記されがちであるが、当時から参考文献では17.4mが正しい表記である。
武装
ビームソード
大出力のビームサーベル。出力ゆえの刀身のサイズからビームサーベルではなくビームソードと呼ばれる。
本体のジェネレータと有線で直結しているため桁外れの出力を持ち、機体の千倍以上のサイズを持つ宇宙要塞バルジを一撃で一刀両断するほどの威力を持つ。出力自体は調節が可能で短剣状態からバルジの中央司令部まで届く程の巨大なサイズまで伸ばすことが可能。敗者たちの栄光においても足元の巨大なリーブラの破片に対してビームを発生させただけで真っ二つに切り分けるほど。形状も自在に変化させることができ、ビームを湾曲させて複数の敵を切り裂くといった芸当も可能とされる。作中トップクラスの出力を持つウイングゼロのビームサーベルとも互角以上に渡り合える。
配線を取り外した状態でも使用可能だが、手首のコネクタから供給される形となるため出力が低下する。その点はワイヤレスでも十分な出力を出せるバスターライフルに軍配が上がる。また右側サイドスカートにジェネレーターを直結している関係上、右利きでないとフルな性能を発揮できない。そのためか、後述のEW版エピオンは利き手がどちらにでも対応出来るようジェネレーターが左側サイドスカートにも付け替え可能な形状となっている。
ヒートロッド
シールドに収納された近接戦闘用装備。宇宙世紀のそれとは違い高圧電流を流す機能はなく、連結されたV字型の刃とともに高熱で敵を溶断する。簡易的なヒートソードとしても使用可能。
超高速機動を行いながら多数のビルゴやリーオー、トーラスを一瞬で殲滅する程。
最終決戦時にはツインバスターライフルを弾き飛ばしてウイングガンダムゼロを接近戦に引き込んだ。
後にゼクスの搭乗機となるトールギスⅢも同様の武装を搭載している。
TV版のヒートロッドは伸縮機能がないため常に伸びた状態だが、トールギスⅢのものは改良されて伸縮機能が付いている。これにより非使用時はシールドに格納することができる。後年になって発売された書籍では、TV版エピオンにも格納状態の画稿が描き下された。
EW版のエピオンのヒートロッドにもこの伸縮機能が付いているため、普段は盾に格納している。
エピオンシールド
左腕部に装備されている小型のシールド。
上述のヒートロッドの連結及び伸縮格納機能を持つ。
ガンダニュウム製とビームコーティングにより、実弾、ビーム双方に対して凄まじい防御力を誇る。
エピオンクロー
両腕部に装備されたクロー。劇中未使用。
配置から察するにウイングガンダムのライディングクローを参考にしたものと思われる。
ワイバーン形態時にはライディングギアとして機能するほか、MS形態時では徒手格闘の攻撃としても転用可能な隠し武器でもある。
劇中未使用故、これで攻撃できるゲーム作品は極めて稀である。
『用語解説』
OZとは、新機動戦記ガンダムWに登場する私兵集団。ガンダムパイロットの敵組織に該当。
新機動戦記ガンダムWに登場するロームフェラ財団の尖兵としてアフターコロニー175年に結成された私兵集団。元々は地球圏統一連合の一部だった組織で、表向きにはスペシャルズと名乗っていた。和平派のノベンタ暗殺と各国の連合軍統合を目的としたオペレーション・デイブレイクで旧連合を制圧・吸収する形で歴史の表舞台に立つ事となる。
OZと言う組織名は黄道帯機構(Organization of the Zodiac)の略称。
地球圏統一連合を手懐けスペースコロニーを影で制圧していたロームフェラ財団が、自らの障害になる非暴力・非武装主義を唱える指導者ヒイロ・ユイ暗殺後に組織した。
その前身組織はヒイロ・ユイ暗殺を担当した連合軍内の特殊工作部隊だったとも、地球からコロニーへ機材などを運ぶ運送会社だったとも言われている。
TV版放映開始時の総帥はトレーズ・クシュリナーダ。同なじく組織の顔であるゼクス・マーキスは指導者ヒイロ・ユイ暗殺から7年後、同じく障害になるとロームフェラにより崩壊させられたサンクキングダムの王子ミリアルド・ピースクラフトであり、連合軍への復讐のために入隊した。
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#新機動戦記ガンダムW #ガンダム