機動戦士ガンダムSEEDDESTINY ストーリーBGM(Wars ver.)【始まりが故】
ガモーレ!
ガンダム名言集 第63回
『抱きしめたいな!ガンダム!』
ZGMF-X20A ストライクフリーダムとは、TVアニメ『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場するモビルスーツである。核分裂炉を搭載しているため高性能だが、C.E.73時点においてはユニウス条約違反機に該当する。
「命は、何にだって1つだ」
型式番号 ZGMF-X20A
全高 18.88m
重量 80.09t
装甲材質 ヴァリアブルフェイズシフト装甲
動力源 ハイパーデュートリオンエンジン
所属 クライン派→オーブ国防軍
パイロット キラ・ヤマト
機体説明
フリーダムの後継機として開発されたモビルスーツであり、フリーダムの特性を受け継ぎつつ、最新技術を惜しみなく投入し、機体性能をフリーダムの数倍にまで高められた。
元々はザフトにおいて先代機フリーダムと同時期に量産試作機として開発が開始されていた機体であったが、導入する予定だったドラグーン・システム及び後のヴォワチュール・リュミエールシステムとなる次世代推進機関の開発が予定より遅れたため戦時完成には間に合わず、さらにユニウス条約が施行された影響で、現存する試作機とその設計データなどは全て封印される事となった。
その後、封印された試作機とデータは他のインフィニットジャスティスやドムトルーパーなどの設計データと共にクライン派によって秘密裏に根こそぎ奪われ、ファクトリーなる秘密工廠にて魔改造の日々を送る事となる(第二世代ドラグーンと次世代推進機関の研究はザフトで継続され、それぞれ特化した性能に分割したレジェンドやデスティニーに花開いていくこととなる)。ファクトリーにおける改造によって、ハイパーデュートリオンエンジン、ヴァリアブルフェイズシフト装甲、ヴォワチュールリュミエール、ビームシールドといった最新技術でアップデートされており、どこまで原型を留めているのか怪しいパワーアップを遂げている。武装類にしてもアビスらに投入されたセカンドステージシリーズのMSの技術を加味した上で、キラ・ヤマト専用の超高性能ワンオフ機として再設計を施され、現在の姿として日の目を見る事となった。
ちなみに、開発の全面的な主導を行ったのは、他ならぬパイロットであるキラ本人と言う、意外な設定がある。
主人公パイロットが事態の悪化に備え開発を主導し、オールレンジ兵装を装備したガンダムと言う特性は、νガンダムと似た開発経緯を辿った機体とも言える。
総論として、極大コストをかけた個人用のカスタムメイド機であるが、 C.E.73年からの戦争期においてはどの勢力もガンダムタイプが試作品から意図された高性能チューン機へ変遷しつつあり、この機体もまたその流れに乗った機体の一つと言える。
機構
動力
同世代のデスティニーなどで採用されたハイパーデュートリオンエンジンを搭載。
従来機の核エンジンよりも小型・高出力化された超小型原子炉(ウルトラコンパクト・ニュークリア・リアクター)とデュートリオンビーム送電システムを両方載せた代物で、キャパシターにはバッテリーも積んでいて不足の事態に備える。もっとも作中でデュートリオンチャージは用いていないため、作中でみられる高出力はほぼ核分裂炉の賜物である。
主翼、スラスター
スターゲイザーに搭載された惑星間巡航システム「ヴォワチュールリュミエール」の発展形である光パルス高推力スラスター。あちらのように惑星間航行に用いるわけでもなく、エネルギーを光に直接変換する光子ロケットの一種である。
ハイマットモード
全ての翼を放射状に広角展開する高機動戦闘に特化した形態。ビームサーベルを用いた格闘戦時は専らこの形態が使われる。
フリーダム同様ウイングに放熱機能があるようで、赤い放熱粒子を放出する特徴は健在。
また、放熱能力や装甲性能の強化の影響か、大気圏突入時にシールドも必要としなくなった。
ハイマットフルバーストモード
翼を全開にし、全ての武器を一斉発射する「必殺技」。
先代機フリーダム同様にマルチロックオンシステムが搭載されており、多数ロックオン・全砲門開放によるフルバーストも発動可能。
大気圏内では5門(フリーダムと同砲門数)、大気圏外ではこれにドラグーン8門を加えた合計13門による一斉射撃となる。
大気圏内では、原型機のフリーダムの斉射は重粒子砲(赤ビーム)がバラエーナ2門であったのに対して、カリドゥス1門に減少する事になる。
装甲
装甲を細かく分割する事で更に人間に近い動き=その他機体性能と合わさり非常に高い機動性を発揮するが、副作用として発生する防御力の低下を、フレーム全てをPS装甲材で製作する事で、高機動戦闘にも耐えうるフレーム強度と耐弾性を両立させている。
関節部のPSは通常時は鈍いゴールドに変色しているが、最大出力時には内部骨格部材に電力が振り分けられ、余剰パワーを光子の形で放射する為、眩い金色に発光する。
この機体で先行して開発されていたこの技術はザフトでも共有されていたようで、デスティニー(鈍い金属色)にも採用されているが、デスティニーに採用された機構はパイロットの技量に頼らず、隙を限りなく無くした堅牢な造りをしているという設定がある一方、こちらはキラ・ヤマトの技量に全幅の信頼を置き、多少の防御力の低下というデメリットを黙殺して実装されている。
要は当たらなければどうということはないということである。
実際、装甲の分割がなかった場合、キラの操縦に追いつかなくなっていた可能性があることが示唆されている他、余剰パワーの放出が間に合わなかったとされている。
装甲の分割自体は同じくデスティニーにも採用されているが、こちらは日々戦闘データを解析したうえで、運用実績にあわせた可動範囲の設定と装甲分割を行っており、シンに引き渡された後も複数回の微調整が行われているという設定であり、キラ・ヤマトの搭乗を前提とし最初からギリギリまで細分化が行われていたこちらとは異なるアプローチである。
このように「装甲を機能に支障が出る寸前まで犠牲にした上での非常に高い機動性を持つガンダム」として近年広く認知されているが、実際は内部フレームが過去最高強度まで可動可能なフェイズシフト装甲になっているため、むしろ実弾・ビームに対しては旧フリーダムより強くなっているまた光子の放射が結果的にこの欠点を緩和する役目を果たしている。
ビーム系の攻撃に対しても、堅牢なビームシールドを備えており実際には攻守共に隙が無いのが事実である。
武装
MMI-GAU27D 31mm近接防御機関砲
頭部に搭載された近接防御機関砲。
ミサイルの迎撃やPS装甲を持たない小型兵器への攻撃に適している。
劇中では未使用。
MA-M21KF 高エネルギービームライフル
ジャスティス及びフリーダムの「MA-M20 ルプスビームライフル」を改良したビームライフル。以前の物より性能は大幅に向上している。
両手に二挺装備し、異なる方向への敵機に対処可能な他、ライフルを連結する事で高出力・長射程のビームを発射する事が出来る。
スペシャルエディションでは、発射後にフリーダム系列機体特有の赤い粒子が収束して銃口から飛んで行き、それが直撃する事で更に大きな威力を発揮する描写があった。
連結状態ではデストロイの主砲一斉射でも破れなかったデスティニーのビームシールドを何度も打ち破る威力を見せた。
もっとも、後述のカリドゥスはレジェンドのビームシールドを吹き飛ばす活躍を見せていた為、性能面では威力重視のカリドゥス、貫通力の連結ライフルと言った違いに差別化されている。
未使用時には両腰にマウントされる。
MGX-2235 カリドゥス複相ビーム砲
腹部に内蔵された大出力ビーム砲。
同系列の武装がアビスにも搭載されているが、動力系統がパワーアップしているためストライクフリーダムのものは威力・連射性能において大幅に上回る。
射角は限られるが、本機の搭載する武装の中でも特に高い威力を有し、構えずに撃てるため、乱戦などでは使い勝手が良いと思われる。
威力はデスティニーのM2000GX高エネルギー長射程ビーム砲と互角。
砲口にもPS装甲が用いられているため、耐弾性も高い。
また、コックピット直下にこの兵装が搭載されている為、パイロットを保護するためにコックピットとの間を遮蔽する超高精度鏡面壁とエネルギー防壁が完備されている。
MMI-M15E クスィフィアス3レール砲
フリーダムの「MMI-M15 クスィフィアスレール砲」の発展型。
格納方式が小型・単純化されているが、技術力の向上によって威力は向上している。前型同様に連射も可能。
なお、ビームライフルを両腰にマウントする際は本装備は後腰へ移動する為、その間使用する事が出来ない。
このため劇中では、一旦ライフルを中空に放り投げた上で相手の攻撃を白羽取りで受け止め、可動可能になった本武装ですぐさま反撃に転じるという特殊な運用法を見せた。
また、その前にもデスティニーがアカツキに向けて投擲したフラッシュエッジ2ビームブーメランを上空から狙撃し、見事2基同時に撃墜している。
MA-M02G シュペールラケルタビームサーベル
ジャスティス及びフリーダムの「MA-M01 ラケルタビームサーベル」の発展型。
2基のデバイスを連結させた「アンビデクストラス・ハルバード」モードとしても使用可能なビームサーベル。
性能面では当時最新鋭だったセカンドステージのヴァジュラ等と同程度。ただ新型の核動力の恩恵によって、実際の威力は格段に上昇している。
キラは格闘において二刀流を得意とする為、基本的に連結する事は無かった。
MX2200 ビームシールド ソリドゥス・フルゴール
両前腕部に装備されたビームシールド発生装置。
ビームの出力を調整することで防御面を自在に変化させることができる。
また、ガンダムシリーズのビームシールドのご多分に漏れず発生器を重ねることで防御範囲を拡大可能なため、レジェンド戦では二枚重ねることで前方全て+αの広範囲をカバーし、ドラグーンのビームを防いでいる。
従来のシールドとは違い、重量がないので軽量化に一役買い、更に防御力も比べ物にならない程に大幅に向上している。またビームガン、ビームサーベルとしても使用可能。
EQFU-3X スーパードラグーン 機動兵装ウイング
背部に搭載された、スーパードラグーンを搭載した武装プラットフォームとヴォワチュールリュミエールの複合ユニット。
ヴォワチュールリュミエールは武装プラットフォームからスーパードラグーンを外す事で使用可能となり、本機の機動性を飛躍的に向上させる。
MA-80V スーパードラグーン ビーム突撃砲
機動兵装ウイングの武装プラットフォームに搭載されている八基の遠隔操作兵器。
カオスの機動兵装ポッドの前駆にあたるモデル。そのタイプと同様に使用者の空間認識能力に依存しない第2世代ドラグーンとなっていたが、キラ・ヤマトが使用する事を前提に専用のチューンナップを施した。キラという特定パイロットの空間認識をベースにした改造品であるため、再び特異な空間認識能力が必要とされる兵装に戻ってしまった。
フルバースト時のマルチロックオンにおいて必要とされる情報処理との並列処理を含めるとスーパーコーディネイターであるキラでなければ性能を最大限に発揮させることは不可能である。 劇中キラは何度かニュータイプ的演出(額に閃く発光現象)を発しているが、これは後に彼自身が空間認識能力に目覚めていた設定として補完された。
また、ビーム砲からビームソードを発生させる事も可能であり、格闘兵装としても使用出来るが、劇中で使われることはなかった(設定画はあるため後付けではない模様)。しかし、後にとある人物がかなりぶっ飛んだ方法で使用する姿を見せることに。
いい夢見ろよ!
#機動戦士ガンダムSEEDDESTINY