wizardry 囚われし魂の迷宮#20「シーインの迷宮第９層の探索」

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はた爺

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Published on March 8, 2020 4:39:40 PM ● Video Link: https://www.youtube.com/watch?v=nPsFfXNvIHA

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Wizardry: Labyrinth of Lost Souls (2009)

Duration: 1:07:20

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疲れもとれぬ翌朝、凄い風の音で全員が何事かと外へ飛美だしてきた。
体長６ｍほどの火龍が、中庭に降り立ってきたのだ。
火鉈は武器を構えそうになったが、マリアが中庭で火龍の頭を撫でている姿を見て思いとどまった。
「レイア、また大きくなったわねぇ」というマリアに、そう呼ばれた火龍は眼を細めて喉をゴロゴロと鳴らしている。
両方の足には大きな荷袋が括り付けてあり、どうやらぼるたくからの伝令らしかった。
「ほえぇぇ・・・立派な火龍でちねぇ～」とペチカが庭先で声を上げると、ペチカに気付いた火龍が目を大きく開けてペチカへ突進した。
びっくりしたマリアが大声で静止を促すが、火龍は加速する。
火鉈も反応しペチカへ走り始めたが、間に合うタイミングではなかった。
当のペチカは「元気な火龍でち」と数歩前に出たかと思うと、足を踏ん張り迎え撃つ構えをとっていた。

ペチカが火龍がぶつかる瞬間、龍の鼻先をうまく右腕の脇に抱え、左手で角を掴んで腰を落とした。
「ふんぎぃぃいぃぃ！」
奇妙な声を上げながらペチカが火龍を押しとどめた。
「賢い子でちね。ちゃんと加減を知っているでち」と、ペチカは火龍の頭を撫でていた。
大きくため息をつき、マリアの肩から力が抜ける。
口を大きく開け唖然と立ち尽くす火鉈と妃翳をよそに、ソランも「綺麗な桜色の鱗・・・」と近づいていく。
「ホウライ・・・東方の国では、火龍は珍しいのですか？」とノーザンライトが近づく。
マリアが「いやいやいや、ディメントでも珍しいですって」と、ゼスチャー付きで突っ込む。
「いや・・・竜は存在するが、人と・・・。人と、これほど近い竜は・・・」
東方の国で竜といえば、神に近い信仰の象徴でもあり、時に厄災をもたらす畏怖する存在でもあるという。
「もう一頭来ているんですよ」と、マリアがレイアの足から荷物を外しながら言った。
上空を見上げると、深い蒼色の火龍が旋回いた。
ペチカはマリアに頼まれ、大きな肉と水がめをレイアに運んで天を仰いでいた。
マリアは自分宛の書簡に素早く目を通し、レイアが食事を終えたのを確認して「レイア、ありがとう。ぼるたくによろしくね」と、足を軽く叩いた。
レイアはペチカの顔をひと舐めすると、あっという間に空へ上がっていった。
「ペチカ、レウスにも餌と水をお願いできますか？」と、マリアはテキパキと荷造りを始めた。
大きな翼を羽ばたかせ、今度はレウスと呼ばれた火龍が降りてきた。
「お前は大人しいでちね」と、言われながら行儀よく肉を頬張る。
その間に、マリアがレウスの足から荷物を外し、新しい荷物を括り付けている。
仕事が終わるとレイア同様、ペチカをひと舐めして飛び立つ。
手を振るペチカの上空をしばらく旋回したのち、ぼるたくたちのもとへ帰っていった。

ペチカに宛てた返事によると、ここから４日ほどの位置にいるらしかったが、本国から来る人と合流してから入港するので、到着には７日ほどかかるということだった。
それから２日ほど休養と武具の整備をおこない、再びシーインの迷宮第８層の探索に向かった。
グレーターデーモンとの遭遇戦でバロンが死亡し火鉈が石化したが、ギリギリのところで撃破に成功した。
その他にもヴァンパイアクィーン・ヴァンパイアロードにリーパーとアンチンボルトにイーリーにも遭遇したが、撃退した。
途中、第９層への階段を発見。
様子を見に降りたが、世界の厄災と言われる黒龍を見かけ早々に撤退した。
ペチカたちは苦戦するも、２日間かけてシーインの迷宮第８層の探索を終えた。
そして苦戦しただけの成果はあり、呪術の手袋に聖なる鎧を発見した。

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