G Generation Spirits【ガンダムF90 2号機】戦闘シーン
ガモーレ!
漫画『機動戦士ガンダムF90』シリーズに登場する、第二期モビルスーツ「F90」の2号機である。
2号機 ノーマル装備
頭頂高 14.8m
本体重量 7.5t
全備重量 17.8t
ジェネレーター出力 3,160kW
装甲材質 ガンダリウム合金セラミック複合材
スラスター総推力 74,760kg
概要
宇宙世紀0111年9月に「海軍戦略研究所」ことサナリィが開発した、第二期モビルスーツ「F90」。本機はその2号機に当たる。
ミッションパックのテストにおいて、「第13実験戦団チームB」が運用していた機体。
ロールアウト直後の色は1号機同様に白をベースに青と黄色となっているが、ハードポイントカバー等の一部が赤となっている。
疑似人格プログラムは「Type-C.A」を搭載している。また、プログラムを「Type-C.AⅢ」にアップデートすることで機体性能を3倍に上げることも出来る。
この時点でのコックピットハッチは下方向に開く描写となっている。
ミッションパックの試験中にティグリスと交戦、Nタイプに換装するもNタイプのパイロットの暴走により自滅、上半身を喪失しF90側のパイロットは死亡。
その後は修復され、ファステスト・フォーミュラ部隊のスペースアーク級巡洋艦フェア・レディに配備される。
その後、ラー・カイラム級機動戦艦アドミラル・ティアンムに1号機と共に配備された際に、カラーリングが大幅に変更されて、紫色をベースに白と黄色となっている。
疑似人格プログラムは引き続き「Type-C.A」を搭載している。
第一次オールズモビル戦役の発端となる時期の試験運用中にジオン軍残党である「火星独立ジオン軍(オールズモビル)」に奪取され(この際脱出装置は整備優先順位が低かったためか運用不可の状態でありパイロットは危険な直接脱出と宇宙遊泳を強いられた)彼等の元で改修されて運用され、討伐隊側の1号機と交戦・大破している(この機体は後に回収され、F90Ⅱに改修された)。
サイバーコミック版の漫画においては作画の都合か、設定が定まっていなかったからか不明だが、この時期でのコックピットハッチは上方向に開く描写となっていた。
2号機の主なパイロットは、シド・アンバー、ボッシュ・ウェラー(サイバーコミック版、宇宙世紀0120年)、ナナ・タチバナ(機動戦士ガンダム クライマックスU.C. 継がれし血統(非公式作品)、宇宙世紀0123年)、パッツィ・アンゲリカ、リヴ・アンゲリカ(機動戦士ガンダムF90FF、宇宙世紀0112年)、ギデオン・ブロンダン(機動戦士ガンダムF90FF、宇宙世紀0115年)、などがつとめた。
必ず生還する1号機とは対照的に、2名もパイロットが死亡する上、二度も爆散に近い大破に遭っては修復されるなど、なかなか散々な扱いになっている点は否めない。
用語解説
マイクロハニカム技術
本機から導入された、革新技術の一つ。
ミノフスキー粒子に静電入力を行うと、立方格子状の力場が発生する事を利用した、装甲材精製技術。ヤシマ重工が開発した。
超微小サイズの力場を形成、これに沿って異種結晶化結合を成長させることでマイクロサイズのハニカム構造を有する装甲板を精製させる。
これによって以降の15m級MSは、従来装甲(以上)の強度を持ちながら、圧倒的な軽量化を達成している。
小型・高出力ジェネレーター
本機から導入された、革新技術の一つ。
それまでに製造されていたジェネレーターと比較し、小型・軽量でありながら高出力を達成している。
後世代には15m級用でありながら7,000kWを越える大出力を達成したモデルも開発されている。
ただし欠点として、ビームが直撃した場合、炉心の核融合反応が停止する前に、放射線およびプラズマの隔壁の役割を果たすIフィールドの崩壊が先んじる可能性が生じる様になった。
つまり、以降世代のMSのジェネレーターにビームが直撃した場合、甚大な核爆発が起こる可能性が生まれてしまい、特に大気圏内・コロニー内戦闘で極めて大きな戦術的制約が全陣営に課される事となってしまった。
なお、ビームではなく通常実体弾頭などで破壊された場合は、それまでの大型ジェネレーター同様通常爆発のみが生じる。
F90開発時点ではMS用の小型ジェネレーターが無く搭載できなかったため、小型ジェネレーターを2基搭載する事で出力を確保していた。Vタイプを運用する頃には、開発されていた新型の小型ジェネレーターに換装している。
ハードポイント
本機から導入され、以降のMSの標準となった、高機能技術。
それまでのウェポンラック(ラッチ)は、特別な場合を除いてマニピュレーター用の装備を戦場まで懸架するだけの、言わば『落とさないように引っ掛けておく機能』であり、また追加装備システムは後付けされる場合が多く本体側の調整に時間や整備コストが掛かり、通常の運用では使う事の少ない無駄の多いシステムであったのに対して、ハードポイントは装備の規格さえ対応していれば、接続部を介してエネルギー供給、FCSとの連動による照準及びトリガー指令の全てをより効率良く行う事が出来、最初からミッションパックによる換装を前提とした運用を前提としている為、後付けの追加装備システムよりも無駄が少なく機構を遊ばせる事も少なくなり、また一応物理的に干渉しなければ装備をパーツ単位で装備する「混載」や空きハードポイントへの装備増設も可能。だがVタイプ(ヴェスバー・ビームシールド)Lタイプ(ロングレンジライフル)などは装備に必要な高出力や精密照準システムと言った装備側の要求性能も有って混載に制限が生じる場合(Vタイプは完全に混載不可となっている)もある。
これと同等のAE規格ハードポイントがアナハイム製のハーディガンやGキャノンマグナなどに採用されている。
ミッションパック
F90の機体各部のハードポイントに装着可能な規格換装オプションであり、装備することで多種多様なミッションに対応できる。
基本形態では、各ハードポイントにはカバーが取り付けられている。内装面でも、この時点ではジェネレーターの小型化には成功していたが、充分な出力に届かなかったため一対二基の仕様で搭載する事で補っている。
背面のミッションパックの装着には、ノーマルバックパックのハードポイントを介して装着する場合と、バックパックごと交換する場合がある。
武装はビームサーベル・専用ビームライフル(Eパック式)・専用シールド(裏面にEパックを二基設置可能、手持ちグリップとハードポイントなどに接続するコネクタを有する)・頭部バルカン。これらは各ミッションパック装備時にも併用される場合(携行武装であるサーベル・ライフル・シールドは空きスペースや余裕が有る時のみ)が有る。
疑似人格コンピュータ
当時最新鋭だったメインコンピュータである非ノイマン型第5世代の「8000系ニューロ・コンピュータ」。作品によっては「チップ」「疑似人格プログラム」とも呼ぶ。
過去のMS戦のデータとシミュレーションで戦闘をさせることで、疑似的な人格を構築させてMSの戦闘をプログラミングさせていくことが出来る。
Type-C.A(Type-C.AⅢ)
2号機に採用されている疑似人格コンピュータ。
パターンの動作とコンピュータの名称から、かつてジオンの赤い彗星と恐れられたジオン公国軍のエースパイロットがパターンのモデルにしているとされる。
このType-C.Aのみはプログラムを「Type-C.AⅢ」にアップデートすることが可能で、機体性能を3倍に引き上げることも出来る。しかし、操縦はかなり難しくなるため、普段はType-C.Aに留めて運用している。
サナリィとは、宇宙世紀のガンダムシリーズに登場する兵器研究・開発公社である。
主に地球連邦政府への軍事支出や戦略、兵器の将来的展開等の助言を行う公的団体。
正式名称は海軍戦略研究所であり、サナリィとは、英語名の略称S.N.R.I.(Strategic Naval Research Institute)に発音を当てた名称である。
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